株式会社エアークローゼットの業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR
PER(株価収益率)
ROA(総資産利益率) -61.5 -24.29 -17.29 -14.10 -2.0
ROE(自己資本利益率)
売上高利益率 -32.90 -11.89 -11.19 -9.5 -1.29
純利益 -716百万円 -345百万円 -378百万円 -354百万円 -53百万円
売上高 2,173百万円 2,887百万円 3,390百万円 3,740百万円 4,216百万円 12.7
純資産 1,116百万円 558百万円 510百万円 -8.6
総資産 1,163百万円 1,419百万円 2,186百万円 2,504百万円 2,710百万円 8.2

株価の割安性:割安

この企業のPERとPBRの具体的な値は提供されていませんが、業績データから推測すると、株価は割安と判断されます。特に、ROAが-2.0%と改善傾向にあり、売上高が12.7%増加している点が注目されます。これらの要因は、企業が成長過程にあることを示唆していますが、依然として純利益が赤字であるため、投資家からの評価が低く、株価が割安に留まっている可能性があります。今後の業績改善が期待されるため、長期的な視点での投資が有望と考えられます。

収益性:低い

当期のROAは-2.0%、売上高利益率は-1.29%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROAは5%を大きく下回り、売上高利益率もマイナスであるため、収益性は低いと判断できます。

収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高は前期比12.7%増加しているものの、依然として純利益が赤字であることが挙げられます。特に、クリーニングや物流などのオペレーションコストが高く、利益を圧迫している可能性があります。また、レンタル用資産の購入や新規会員獲得のための広告宣伝費など、先行投資が多く行われていることも要因と考えられます。

これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、コスト管理の強化や高収益案件の獲得が必要です。また、既存会員の継続率を高めるための施策も重要です。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比12.7%増加し、4,216百万円に達しています。純利益も大幅に改善し、前期の-354百万円から当期の-53百万円へと減少しています。ROAも-14.10から-2.0へと大幅に改善しており、売上高利益率も-9.5から-1.29へと改善しています。

要因としては、主力サービス「airCloset」の月額会員数の増加や、サービスの継続的な機能改善が挙げられます。また、オペレーションコストの効率化や、アップセル・クロスセルの機会増進による収益性の向上も寄与しています。特に、物流プラットフォームの改善やAIを活用したパーソナライズの強化が、顧客満足度と収益性の向上に大きく貢献しています。

株式会社エアークローゼットの概要や事業内容など

企業名 株式会社エアークローゼット
URL https://www.air-closet.com/
業種 サービス業
決算日 6月末日

企業概要

当社は、ファッションレンタルプラットフォーム「airCloset」を中心に事業を展開するファッションテック企業です。2015年2月にサービスを開始し、国内在住の女性を対象に、スタイリストが顧客の好みに合わせた洋服を選定し、レンタルするサービスを提供しています。「airCloset」はシェアリングエコノミーとサブスクリプション型ビジネスモデルを採用し、洋服の循環利用を促進しています。顧客はレンタルした洋服を気に入れば購入することも可能です。また、生活家電や寝具などの高額なライフスタイル商材を試して購入する「airCloset Mall」も展開しています。当社のビジョンは「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」であり、ユーザー体験を重視し、感動と出会いを提供することを目指しています。また、サーキュラー・エコノミーに基づく持続可能な経済社会の創造にも取り組んでいます。

事業内容

当社の主力サービス「airCloset」は、国内在住の女性を対象に、スタイリストが顧客の好みに合わせた洋服を選定し、レンタルするサービスです。月額定額制で提供され、顧客は受け取った洋服を日常シーンで着用し、返却後に次の洋服が配送されるサイクルを繰り返します。顧客は洋服のクリーニングやメンテナンスの手間をかけずに利用でき、気に入った洋服は購入することも可能です。収益は月額会費収入が中心で、アップセル・クロスセルによる追加収益も見込まれます。また、生活家電や寝具などのライフスタイル商材を取り扱う「airCloset Mall」も展開し、顧客が試用後に購入を検討できる仕組みを提供しています。当社は独自の物流プラットフォームを構築し、クリーニング技術や個品管理のノウハウを蓄積しています。さらに、AIを活用したパーソナライズの開発や、データ分析によるサービス品質の向上にも注力しています。今後は、メンズやキッズなどの新セグメント展開や、アジア市場への進出も視野に入れています。