澁谷工業株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-30

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 0.80 0.97 21.1
PER(株価収益率) 11.97 9.72 7.0 12.27 10.10 -17.8
ROA(総資産利益率) 4.19 6.0 42.9
ROE(自己資本利益率) 9.80 12.10 11.39 6.80 10.19 50.0
売上高利益率 6.09 8.5 39.3
純利益 5,929百万円 9,781百万円 65.0
売上高 103,619百万円 103,965百万円 96,223百万円 97,842百万円 115,434百万円 18.0
純資産 11,392百万円 90,180百万円 101,029百万円 12.0
総資産 126,745百万円 132,448百万円 136,981百万円 142,426百万円 161,903百万円 13.7

株価の割安性:平均的

この企業のPERは10.10倍、PBRは0.97倍であり、いずれも市場平均に近い値を示しています。したがって、株価は平均的と判断されます。要因として、売上高が18%増加し、純利益が65%増加するなど、業績が堅調に推移していることが挙げられます。また、ROEやROAも改善しており、特にROEは50%増加しています。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価が市場平均に近い水準で推移していると考えられます。

収益性:高い

当期のROEは10.19%、ROAは6.0%、売上高利益率は8.5%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も8.5%と健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比18%増加しており、特にパッケージングプラント事業とメカトロシステム事業が大きく貢献しています。パッケージングプラント事業では、無菌充填システムの需要が高まり、メカトロシステム事業では医療機器や半導体製造装置の売上が増加しました。また、コスト削減や効率化の取り組みが功を奏し、営業利益が大幅に増加しています。これらの戦略的取り組みが、収益性の高さを支えています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比18%増加し、115,434百万円に達しています。純利益も65%増加し、9,781百万円となっています。ROAやROEもそれぞれ42.9%と50%の増加を見せており、総資産利益率や自己資本利益率の改善が顕著です。売上高利益率も39.3%増加しており、利益率の向上が見られます。

要因としては、全てのセグメントで増益となったことが挙げられます。特に、パッケージングプラント事業では国内外での需要増加が見られ、メカトロシステム事業では医療機器や半導体製造装置の売上が好調でした。また、農業用設備事業でも選果選別プラントの需要が増加しています。これらの要因が総じて企業の業績向上に寄与しています。

澁谷工業株式会社の概要や事業内容など

企業名 澁谷工業株式会社
URL https://www.shibuya.co.jp/
業種 機械
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社および子会社17社で構成され、パッケージングプラント事業、メカトロシステム事業、農業用設備事業にかかる製品の製造販売を主要な事業としております。パッケージングプラント事業では、ボトリングシステム、製函・包装システム、製薬設備システム、食品加工システム、洗浄設備システム、再生医療システムなどを提供しています。メカトロシステム事業では、半導体製造システム、医療機器、切断加工システム、超音波発生装置、油圧プレス機などを取り扱っています。農業用設備事業では、農業用選果・選別システムを提供しています。これらの事業を通じて、当社グループは国内外で幅広い市場に対応し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

事業内容

当社グループの事業内容は以下の通りです。パッケージングプラント事業では、ボトリングシステム(充填システム、キャッピングシステム、ラベリングシステムなど)、製函・包装システム、製薬設備システム(医薬品製造システム、アイソレータなど)、食品加工システム、洗浄設備システム、再生医療システム(細胞培養アイソレータ、ロボット自動細胞培養システムなど)を提供しています。メカトロシステム事業では、半導体製造システム(ハンダボールマウンタ、ワイヤボンダ、LED検査装置など)、医療機器(レーザ手術および治療装置、人工透析装置など)、切断加工システム(レーザ加工機、ウォータジェット切断加工機など)、超音波発生装置、油圧プレス機などを取り扱っています。農業用設備事業では、農業用選果・選別システムを提供しています。これらの事業を通じて、当社グループは国内外で幅広い市場に対応し、持続可能な社会の実現に貢献しています。