相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | 8.01 | 1.55 | 1.62 | 4.6 |
PER(株価収益率) | 23.78 | 22.73 | 15.97 | 17.46 | 19.63 | 12.4 |
ROA(総資産利益率) | 6.5 | 5.30 | 6.19 | 6.69 | 6.09 | -9.0 |
ROE(自己資本利益率) | 8.5 | 7.0 | 8.39 | 9.19 | 8.60 | -6.5 |
売上高利益率 | 9.0 | 7.80 | 9.19 | 9.89 | 9.80 | -1.0 |
純利益 | 104百万円 | 92百万円 | 117百万円 | 136百万円 | 136百万円 | 0.2 |
売上高 | 1,157百万円 | 1,166百万円 | 1,263百万円 | 1,379百万円 | 1,392百万円 | 0.9 |
純資産 | ー | ー | 233百万円 | 1,527百万円 | 1,645百万円 | 7.7 |
総資産 | 1,591百万円 | 1,721百万円 | 1,882百万円 | 2,023百万円 | 2,228百万円 | 10.1 |
株価の割安性:割高
この企業のPERは19.63倍、PBRは1.62倍であり、いずれも市場平均を上回っているため、割高と判断されます。割高の要因としては、クラウドERP「MA-EYES」の需要が安定しており、特にSaaS版の新規案件が増加していることが挙げられます。また、システムインテグレーション事業も堅調に推移しており、エンジニアの需要が高水準を維持していることも影響しています。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価上昇につながっていると考えられます。
収益性:平均的
当期のROEは8.60%、ROAは6.09%、売上高利益率は9.80%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEは10%の目安を下回っているため「平均的」と評価できます。次に、ROAは5%の目安を上回っているため「高い」と評価できます。最後に、売上高利益率は9.80%で、一般的な水準を上回るため「高い」と評価できます。
収益性が平均的から高い水準にある要因として、売上高が前年同期比0.9%増加し、純利益も0.2%増加したことが挙げられます。特に、クラウドERP「MA-EYES」の保守料の増加やシステムインテグレーション事業の安定した需要が大きな要因です。また、技術者の効率的な配置や新規顧客獲得に向けた営業努力も収益性向上に寄与しています。
業績のトレンド:横ばい
この企業の業績トレンドは「横ばい」と判断されます。売上高は前期比0.9%増加し、1,392百万円に達していますが、純利益は前期比0.2%増加の136百万円とほぼ横ばいです。ROAやROEも若干の減少が見られ、特にROAは前期の6.69%から当期の6.09%に低下しています。売上高利益率も前期比で1%減少しています。
要因としては、パッケージ事業の売上が前年同期比で横ばいであり、システムインテグレーション事業の売上がわずかに増加したことが挙げられます。また、SaaS版の新規案件の初期導入部分について、収益認識に関する会計基準の適用により売上・利益が繰り延べられたことも影響しています。これにより、全体的な売上と利益の増加が抑えられたと考えられます。
株式会社ビーブレイクシステムズの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社ビーブレイクシステムズ |
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URL | https://www.bbreak.co.jp/ |
業種 | 情報・通信業 |
決算日 | 6月末日 |
企業概要
当社は、「世界が認めるシステム構築の仕組を世に広め、社会の発展に貢献する」という理念のもと、ドイツのERPベンダーであるSAP社の日本法人のシステムコンサルタントであった2名を中心に起業しました。 現在は、主にクラウドERPの開発および販売を行うパッケージ事業と、顧客が構築するシステムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業を展開しています。技術者は両事業のプロジェクトに対応可能で、繁忙に応じて適宜配置を変更する体制を取っています。企業集団は形成しておらず、単体で事業を行っています。
主要な経営指標として、売上高は2020年から2024年にかけて増加傾向にあり、2024年には約13億9千万円に達しました。経常利益や当期純利益も増加傾向にありますが、2023年には一時的に減少しました。資本金は232,632千円で、発行済株式総数は1,536,960株です。従業員数は2024年6月時点で148名で、平均年齢は32.2歳、平均勤続年数は7.4年、平均年間給与は5,060千円です。
事業内容
当社の事業は、主にパッケージ事業とシステムインテグレーション事業の二つに分かれています。
パッケージ事業では、企業の基幹業務システムを開発し、エンドユーザーに直接販売しています。クラウドコンピューティング技術を用いて事業展開しており、売上高は導入時の対価(フロー型売上)と継続利用による対価(ストック型売上)で構成されています。主要製品には、システム開発・派遣・インターネット・コンサル業向けの「MA-EYES(Vシリーズ)」、広告業向けの「MA-EYES(Aシリーズ)」、海外拠点統合管理システムの「GLOBAL EYES」、基幹システムの開発・提供を行う「J-Fusionソリューション」があります。
システムインテグレーション事業では、ITサービス提供企業の外部向けWebサービス提供システムや企業向け社内システムの構築を行っています。開発言語をJavaに特化し、技術的な差別化を図っています。また、自社開発のオープンソース「ExCella」を公開し、そのサポートサービスも提供しています。
経営戦略としては、クラウド提供や顧客要望実現度等の優位性による「MA-EYES」の拡販を通じてパッケージ事業を拡大し、システムインテグレーション事業を推進することで社会の発展に貢献することを目指しています。また、優秀なエンジニアの確保と育成も重要課題としています。