相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 1.37 | 1.73 | 25.6 |
PER(株価収益率) | ー | ー | 9.02 | 4.17 | 5.07 | 21.5 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 5.30 | 5.5 | 3.8 |
ROE(自己資本利益率) | ー | ー | 13.5 | 39.29 | 41.0 | 4.3 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 4.09 | 10.0 | 143.9 |
純利益 | ー | ー | ー | 1,747百万円 | 2,715百万円 | 55.4 |
売上高 | 25,702百万円 | 18,356百万円 | 25,761百万円 | 42,393百万円 | 27,037百万円 | -36.2 |
純資産 | ー | ー | 1,924百万円 | 5,292百万円 | 7,957百万円 | 50.4 |
総資産 | 46,304百万円 | 33,003百万円 | 40,373百万円 | 33,244百万円 | 49,002百万円 | 47.4 |
株価の割安性:割安
この企業は、PERが5.07倍、PBRが1.73倍と市場平均を下回り、割安と判断されます。割安の要因としては、売上高が前年同期比で36.2%減少している一方で、純利益が55.4%増加していることが挙げられます。特に、収益物件事業の売上高が19.4%減少し、ホテル事業の売上高が87.1%減少していることが影響しています。しかし、経常利益が96.6%増加し、ROEが41.0%と高い水準を維持しているため、収益性は高いと評価されます。これらの要素が投資家からの評価を抑え、株価が割安となっています。
収益性:高い
当期のROEは41.0%、ROAは5.5%、売上高利益率は10.0%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も10.0%と非常に健全な水準です。
収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高は前年同期比36.2%減少したものの、純利益が55.4%増加していることから、コスト管理や効率的な運営が功を奏していると考えられます。また、分譲マンション事業や収益物件事業の引渡しが順調に進んでおり、特に収益物件事業の売上高が全体の55.8%を占めている点も収益性向上に寄与しています。さらに、営業外収益の増加も経常利益の大幅な増加に貢献しています。
業績のトレンド:好調
この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比36.2%減少していますが、純利益は55.4%増加し、経常利益も96.6%増加しています。特に、ROE(自己資本利益率)は前期の39.29%から41.0%に増加しており、自己資本の効率的な運用が見られます。また、売上高利益率も143.9%増加しており、利益率の向上が顕著です。
要因としては、分譲マンション事業と収益物件事業の好調が挙げられます。分譲マンション事業では「ウィルローズ府中宮町」などの引渡しが進み、収益物件事業でも複数のプロジェクトが順調に進行しています。また、ホテル事業の回復も業績に寄与しており、京都エリアでのホテル運営が好調に推移しています。
株式会社 THEグローバル社の概要や事業内容など
企業名 | 株式会社 THEグローバル社 |
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URL | https://www.the-g.co.jp/ |
業種 | 不動産業 |
決算日 | 6月30日 |
企業概要
株式会社THEグローバル社は、首都圏を基盤に多角的な不動産事業を展開する企業です。2023年10月1日に、同社を存続会社とし、完全子会社である株式会社グローバル・エルシード及び株式会社グローバル・キャストを吸収合併しました。これにより、同社の傘下には連結子会社9社を含む計10社が構成されています。親会社はSBIホールディングス株式会社であり、同社グループは分譲マンションや収益物件の開発販売を中心に事業を展開しています。主要な経営指標として、2024年6月期の売上高は27,037百万円、経常利益は3,079百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,714百万円となっています。自己資本比率は16.2%で、財務健全化を図るために自己資本比率20%以上、ネットD/Eレシオ4倍未満を目標としています。
事業内容
株式会社THEグローバル社グループは、以下の主要な事業セグメントを展開しています。
[分譲マンション事業]
主に首都圏において自社ブランド「ウィルローズ」シリーズを中心とした新築マンションの企画・開発・分譲を行っています。株式会社グローバル住販が販売代理を担当し、企画・コンサルティングを行っています。
[収益物件事業]
主に首都圏において、賃貸マンションやオフィスなどの収益物件の企画・開発・販売を行っています。
[販売代理事業]
株式会社グローバル住販が担当し、自社開発物件および他社開発物件の販売代理を行っています。販売企画、モデルルーム運営、契約業務、引渡業務までを行い、不動産の仲介業務も含まれます。
[建物管理事業]
株式会社グローバル・ハートが担当し、主としてマンション管理業務を行っています。自社開発物件のみならず、他社開発物件のマンション管理業務も受託しています。
[ホテル事業]
マンション開発で培った仕入力や企画力を活かし、インバウンド需要の高い京都や東京でホテルの開発・販売・運営を行っています。株式会社グローバル・ホテルパートナーズがホテル運営を担当しています。
これらの事業を通じて、同社グループは顧客満足度の向上を目指し、社会に貢献し続けることを目標としています。