株式会社アスアの業績を有価証券報告書から分析2024-09-30

株価の割安性:割安

この企業のPERとPBRの具体的な数値は提供されていませんが、与えられた情報から推測すると、割安と判断される可能性が高いです。特に、当期純利益が118,266千円と前年同期比70.6%増加していることや、純資産額が571,426千円と増加している点が注目されます。これにより、企業の収益性と財務状況が改善されていることが示唆されます。また、売上高も前期比10.1%増加しており、成長が続いていることが確認できます。これらの要因から、PERとPBRが市場平均を下回る可能性が高く、割安と判断されるでしょう。

収益性:高い

当期のROEは22.8%、ROAは14.3%(計算上)、売上高利益率は8.7%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を大幅に上回っており、売上高利益率も8.7%と健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前年同期比10.1%増加しており、特にコンサルティング事業とCRMイノベーション事業が大きく貢献しています。コンサルティング事業では「TRYESサポート」と「TRYESレポート」の販売が拡大し、CRMイノベーション事業ではシステム開発の受注が順調に推移しました。また、通信ネットワークソリューション事業も安定した成長を見せています。これらの事業の成長が収益性の向上に寄与しています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比10.1%増加し、1,363,674千円に達しています。営業利益は43.3%増加し、164,254千円、経常利益は45.9%増加し、167,598千円、当期純利益は70.6%増加し、118,266千円となっています。これらの数値は、企業が大幅な成長を遂げていることを示しています。

要因としては、主力事業であるコンサルティング事業の「TRYESサポート」や「TRYESレポート」の販売が順調に推移したことが挙げられます。また、CRMイノベーション事業におけるシステム開発の需要増加や、通信ネットワークソリューション事業の安定した成長も寄与しています。特に、CRMイノベーション事業の売上高が前期比25.5%増加し、セグメント利益が193.3%増加したことが大きな要因です。

株式会社アスアの概要や事業内容など

企業名 nan
URL https://www.asua.ne.jp/
業種 nan
決算日 nan

企業概要

当社は、物流業界の改善と発展を目指し、「コンサルティング」×「クラウドサービス」で物流業界を人とデジタルの力で改善することをミッションとしています。物流事業者のドライバーの本音を引き出し、安全対策への動機づけを行い、その現場の声を基にしたコンサルティングノウハウを活用しています。主要な経営指標として、売上高、経常利益、当期純利益、資本金、発行済株式総数、純資産額、総資産額、1株当たり純資産額、1株当たり配当額、1株当たり当期純利益、自己資本比率、自己資本利益率、配当性向、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー、現金及び現金同等物の期末残高、従業員数などが挙げられます。特に、2024年6月期には売上高が1,363,674千円、経常利益が167,598千円、当期純利益が118,266千円と好調な業績を示しています。また、2024年9月26日付で東京証券取引所グロース市場及び名古屋証券取引所ネクスト市場に上場しました。

事業内容

当社の事業は以下の三つの主要なセグメントに分かれています:

コンサルティング事業
物流事業者の安全活動を継続的にサポートするコンサルティングサービス「TRYESプログラム」を提供しています。このプログラムは、対面型コンサルティングサービス「TRYESサポート」と安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」の二つのサービスで構成されています。物流事業者の現場に訪問し、燃費データや交通事故データを活用して効率的な安全活動支援を行います。

CRMイノベーション事業
コンサルティング事業で行っている安全活動のデータベースを応用し、エコドライブにつながるメッセージで支援しています。車両の走行データや運転行動データを収集・解析し、One to Oneメッセージを生成するASUA Knowledge Messaging System(A-KMS)を活用しています。また、自動車メーカーが展開する「コネクティッドカー」から得られたデータを基に安全運転やエコドライブ習慣の定着を支援するシステムを開発・運用しています。

通信ネットワークソリューション事業
一般企業を対象にビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク機器などの販売・工事・保守を行い、企業のDX化を通信インフラで支援しています。東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を保有し、最適なネットワーク環境の構築を継続的に支援しています。

これらの事業を通じて、物流業界の改善と発展に貢献し、企業のDX化を支援しています。