大手M&A4社の暴落が少し話題となっているので、日本M&Aセンターにおける3月決算の内容を要約してみました。
総じて好調には見えるものの、PERやPBRは割高を示しており、ニュースで指摘されていたようにバブル気味だったものが規制強化によって弾かれる動きがあるかもしれません。
FACTA記事:https://facta.co.jp/article/202406043.html
企業概要
株式会社日本M&Aセンターホールディングス(2127)は、主に中小企業のM&A仲介を行う日本のリーディングカンパニーです。M&Aによる経営課題解決を目指し、地域経済の活性化に寄与しています。
各事業の内容と状況
日本M&Aセンターは以下の主要な事業を展開しています:
- 地域金融機関との合弁事業
- ミッドキャップ受託体制の強化
- ダイレクトマーケティング戦略
- オンラインM&Aマッチングサイト「BATONZ」の運営
2024年3月期は成約件数が前期比9.1%増の1,146件と、過去最多を記録しました。また、売上高は6.8%増の44,136百万円、経常利益は6.8%増の16,518百万円となり、増収増益を達成しました。
従業員について
従業員数 | 1,500名 |
---|---|
平均年齢 | 35歳 |
平均給与 | 7,500,000円 |
従業員の年齢構成や給与水準は業界平均と比較して高水準であり、優秀な人材の確保に成功しています。
関連企業
以下の関連企業と緊密に連携しています:
- 九州M&Aアドバイザーズ株式会社
- NOBUNAGAサクセション株式会社
- 株式会社バトンズ
業績
項目 | 2024年3月期 | 2023年3月期 | 前期比(%) |
---|---|---|---|
売上高 | 44,136百万円 | 41,315百万円 | 6.8% |
営業利益 | 16,066百万円 | 15,298百万円 | 5.0% |
経常利益 | 16,518百万円 | 15,472百万円 | 6.8% |
当期純利益 | 10,727百万円 | 9,842百万円 | 9.0% |
各指標の増減について
売上高の増加は成約件数の増加や1件当たりの売上高の維持が主な要因です。営業利益および経常利益の増加は、売上原価の適正化とコスト削減努力によるものです。当期純利益は、各種施策の成果が現れた結果です。
今後の見通し
項目 | 2025年3月期(予想) | 2024年3月期 | 当期比(%) |
---|---|---|---|
売上高 | 48,900百万円 | 44,136百万円 | 10.8% |
営業利益 | 17,000百万円 | 16,066百万円 | 5.8% |
経常利益 | 17,000百万円 | 16,518百万円 | 2.9% |
当期純利益 | 11,000百万円 | 10,727百万円 | 2.5% |
見通しの増減について
売上高の増加は、引き続き高い成約件数の維持と新規案件の獲得によるものです。営業利益と経常利益の増加は、効率的なコスト管理と高付加価値案件の増加によるものです。
まとめ
日本M&Aセンターは、2024年3月期において増収増益を達成し、今後も成長が期待されます。特に、地域金融機関との合弁事業やオンラインM&Aマッチングサイト「BATONZ」の展開が業績を牽引するでしょう。今後も積極的な先行投資を行い、持続的な成長を目指す姿勢が評価されます。
金融機関の資産運用部門においてクオンツとしてのキャリアを約5年間積んだ後、現在はデータ分析に特化した受託会社に勤めています。
このサイトも、それら知見を活かして作成しております。
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