メガバン2行によるトヨタ自動車株の大型売却がニュースになっていたので、改めてトヨタ自動車の決算短信について解説してみました。
企業概要
トヨタ自動車株式会社は、日本を代表する自動車メーカーであり、世界中で販売されています。トヨタは、乗用車、トラック、SUV、ハイブリッド車、電気自動車などの広範なラインアップを提供しています。また、金融サービスやその他の事業も展開しています。
各事業の内容と状況
自動車事業: トヨタの自動車事業は、売上の大部分を占めています。2024年3月期には、営業収益が41兆2662億円、営業利益が4兆6214億円と増加しました。
金融事業: トヨタの金融事業も順調で、営業収益は3兆4841億円、営業利益は5700億円となりました。
その他の事業: その他の事業も成長を続けており、営業収益は1兆3681億円、営業利益は1752億円でした。
従業員について
項目 | 数値 |
---|---|
従業員数 | 約370,000人 |
平均年齢 | 40歳 |
平均給与 | 700万円 |
関連企業
トヨタは、ダイハツ工業株式会社や日野自動車株式会社などの関連企業を持ち、それぞれがトヨタの事業を支えています。
業績
項目 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 前期比 |
---|---|---|---|
営業収益 | 37兆1543億円 | 45兆953億円 | 21.4% |
営業利益 | 2兆725億円 | 5兆3529億円 | 96.4% |
税引前利益 | 3兆6687億円 | 6兆9651億円 | 89.8% |
当期利益 | 2兆4929億円 | 5兆714億円 | 103.4% |
各指標の増減について
営業収益および利益の増加は、主に販売台数の増加と原価改善努力によるものです。また、為替変動の影響も大きく寄与しました。
今後の見通し
項目 | 2024年3月期 | 2025年3月期予想 | 当期比 |
---|---|---|---|
営業収益 | 45兆953億円 | 46兆円 | 2.0% |
営業利益 | 5兆3529億円 | 4兆3000億円 | -19.7% |
税引前利益 | 6兆9651億円 | 5兆700億円 | -27.2% |
当期利益 | 5兆714億円 | 3兆5700億円 | -27.8% |
見通しの増減について
営業利益および当期利益の減少は、原材料価格の上昇や市場の不確実性が影響しています。しかし、営業収益の増加は、引き続き販売台数の増加に支えられています。
まとめ
トヨタ自動車株式会社は、堅実な経営と広範な事業展開により、2024年3月期において大幅な増収増益を達成しました。今後の見通しについては、利益の減少が予想されるものの、全体としては安定した成長が期待されます。投資家にとっては、長期的な視点での投資が推奨される企業と言えるでしょう。
金融機関の資産運用部門においてクオンツとしてのキャリアを約5年間積んだ後、現在はデータ分析に特化した受託会社に勤めています。
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