アクシスコンサルティング株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-30

相対年度 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名          
PBR 3.53 1.65 -53.3
PER(株価収益率) 22.43 10.40 -53.6
ROA(総資産利益率) 12.0 12.19 1.7
ROE(自己資本利益率) 44.5 46.40 23.79 17.29 -27.3
売上高利益率 9.60 10.80 12.5
純利益 419百万円 503百万円 20.0
売上高 2,203百万円 3,513百万円 4,342百万円 4,666百万円 7.5
純資産 68百万円 2,655百万円 3,168百万円 19.4
総資産 1,486百万円 2,105百万円 3,498百万円 4,113百万円 17.6

株価の割安性:割安

この企業は、PERが10.40倍PBRが1.65倍と市場平均を下回っており、割安と判断されます。割安の要因としては、売上高や純利益が増加している一方で、ROEが前期比で27.3%減少していることが挙げられます。また、企業の成長期待が高まる中で、株価がまだそれに追いついていない可能性があります。特に、ハイエンド人材の需要が堅調であることや、事業の多角化が進んでいる点が今後の成長を支える要素となるでしょう。

収益性:高い

当期のROEは17.29%、ROAは12.19%、売上高利益率は10.80%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく上回り、ROAも5%を大幅に超えています。また、売上高利益率も10.80%と非常に健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比7.5%増加しており、特に人材紹介とスキルシェアの両サービスが堅調に推移しています。さらに、営業利益が23.7%増加し、経常利益も29.1%増加していることから、効率的なコスト管理と高収益案件の獲得が成功していると考えられます。また、マネージャー以上のハイエンド人材の需要に対応した営業強化施策が功を奏している点も収益性向上に寄与しています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比7.5%増加し、4,666百万円に達しています。純利益も20%増加し、502百万円となっています。さらに、営業利益は23.7%増加し、経常利益も29.1%増加しています。これらの数値は、企業が安定した成長を遂げていることを示しています。

要因としては、人材紹介とスキルシェアの両サービスがともに成長していることが挙げられます。特に、コンサルティングファームのマネージャー以上の採用支援に注力したことが売上高の増加に寄与しています。また、スキルシェアサービス「フリーコンサルBiz」も顧客フォロー体制の整備が奏功し、継続契約社数が増加しました。これにより、全体的な売上と利益の増加が実現しています。

アクシスコンサルティング株式会社の概要や事業内容など

企業名 アクシスコンサルティング株式会社
URL https://axc-g.co.jp/
業種 サービス業
決算日 6月末日

企業概要

当社は、「人が活きる、人を活かす。~人的資本の最大化・最適化・再配置~」をミッションとし、「事業を通じて、新しい価値を創造し、すべての人が活き活きと働く社会創りをめざします。」をビジョンとして掲げています。グローバル競争の激化、テクノロジーの進展、人口減少といった環境変化の中で、社会の課題解決と新しい価値やイノベーションの創出が求められており、当社は人材を資本(Human Capital)と捉え、専門性と能力を持った人材を最適配置することで企業や社会の課題解決を推進しています。2023年3月28日に東京証券取引所グロース市場に上場し、持続可能な未来に新しい企業価値を提供するために、正社員採用、フリーコンサル、スポットコンサルなどの複合的なサービスを展開しています。これにより、企業や組織の課題解決と価値創造のパートナーとして寄り添い、働く一人ひとりに柔軟な働き方や自律的なキャリア形成を提供しています。

事業内容

当社はヒューマンキャピタル事業の単一セグメントとして、ハイエンド人材領域における人材紹介及びスキルシェアの各サービスを展開しています。具体的には、正社員採用サービス、フリーコンサルサービス「フリーコンサルBiz」、スポットコンサルサービス「コンパスシェア」を提供しています。正社員採用サービスでは、コンサルティングファーム向けのコンサルタント(正社員)採用支援に強みを持ち、特にマネージャー以上の採用支援に注力しています。また、事業会社向けの正社員採用サービスも提供し、経営層やデジタル・DX領域のハイエンド人材の採用支援も行っています。フリーコンサルサービス「フリーコンサルBiz」では、独立したフリーランスのコンサルタントによる企業の課題解決プロジェクトを提供し、スポットコンサルサービス「コンパスシェア」では、短期間かつ手軽にコンサルタントに相談できるデジタルプラットフォームを提供しています。これらのサービスを通じて、企業や社会の課題解決と新しい価値やイノベーションの創出に貢献しています。2024年7月1日には、完全子会社である株式会社ケンブリッジ・リサーチ研究所を吸収合併し、事業の連携と成長を加速させることを目指しています。