サンネクスタグループ株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-30

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 1.20 1.16 -3.5
PER(株価収益率) 19.20 18.5 5.09 18.5 5.19 -71.9
ROA(総資産利益率) 4.80 16.29 239.6
ROE(自己資本利益率) 8.30 6.69 24.5 6.59 23.70 259.1
売上高利益率 5.80 21.20 265.5
純利益 486百万円 1,775百万円 265.3
売上高 8,626百万円 8,519百万円 8,697百万円 8,347百万円 8,371百万円 0.3
純資産 972百万円 7,436百万円 7,908百万円 6.3
総資産 10,361百万円 12,975百万円 10,625百万円 10,072百万円 10,894百万円 8.2

株価の割安性:割安

この企業のPERは5.19倍、PBRは1.16倍であり、PERが市場平均の15倍を大きく下回っているため、割安と判断されます。PBRは市場平均の1倍を若干上回っていますが、依然として割安の範疇にあります。割安の要因としては、ROEが23.7%ROAが16.29%と高い収益性を示していることが挙げられます。また、純利益が前期比で265.3%増加していることも、企業の成長性を示しています。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価が割安に見える要因となっています。

収益性:高い

当期のROEは23.7%、ROAは16.29%、売上高利益率は21.2%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を大幅に上回っており、売上高利益率も21.2%と非常に高い水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高は前年同期比0.3%増加とほぼ横ばいですが、純利益が265.3%増加していることが大きな要因です。特に、特別利益として投資有価証券売却益が計上されたことが純利益の大幅な増加に寄与しています。また、社宅マネジメント事業やマンションマネジメント事業における新規受注やサービスの拡大が売上高の安定に貢献しています。これらの戦略的取り組みが、収益性の高さを支えています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比0.3%増加し、8,371百万円に達しています。特に注目すべきは、純利益が265.3%増加し、1,775百万円となっている点です。ROAやROEも大幅に改善しており、ROAは239.6%増加し16.29%、ROEは259.1%増加し23.70%となっています。

要因としては、投資有価証券売却益が特別利益として計上されたことが大きく寄与しています。また、インボイス制度の導入に伴うスポットの手数料収入の増加や、社宅マネジメント事業における新規受注の増加も業績を押し上げています。これらの要因により、全体的な売上と利益の増加が見られ、企業の成長トレンドは強いと判断できます。

サンネクスタグループ株式会社の概要や事業内容など

企業名 サンネクスタグループ株式会社
URL https://www.sunnexta.co.jp/
業種 不動産業
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社及び連結子会社4社により構成されております。当社は特定上場会社等であり、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断します。主要な連結子会社には、日本社宅サービス株式会社、クラシテ株式会社、クラシテ不動産株式会社、株式会社スリーSが含まれます。これらの子会社はそれぞれ社宅管理事務代行、マンション等施設管理、賃貸管理仲介、管理会社支援サービスを提供しています。当社グループのミッションは「新たな価値を創造し、世の中の標準に進化させる取り組みを通じて社会に貢献する」ことです。中長期的な経営の基本方針として、企業価値向上のために事業規模の拡大、人材の強化及び次世代人材の育成を推進しています。また、経営環境の変化に対応し、グループ全体の収益構造の変革に取り組んでいます。

事業内容

当社グループの事業は主に三つのセグメントに分かれています。まず、社宅マネジメント事業では、顧客企業に対して社宅・寮及び駐車場の社宅事務業務をアウトソーシングするサービスを提供しています。具体的には、借上社宅物件の紹介、契約・入居手続、家賃の支払い、退去時の原状回復費用のチェック等の社宅管理事務代行サービスを行っています。次に、マンションマネジメント事業では、分譲マンションを中心とした施設管理を基盤に、修繕工事までのトータルマネジメントサービスを提供しています。管理組合との管理受託契約に基づく管理収入に加え、修繕工事等の付帯サービスを取り込むことで売上高を増加させています。最後に、インキュベーション事業では、住まいを管理する事業者に向けたサービスプラットフォームを提供しています。具体的には、24時間コールセンターサービス、防犯・防災・警備及び安全に関するシステム、設備、機器等のセキュアサポートサービス、保険代理店サービス等を提供しています。また、新サービスの研究・開発も推進しています。