日本リビング保証株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-25

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 6.13 5.04 -17.7
PER(株価収益率) 36.72 38.77 12.60 15.88 15.57 -1.9
ROA(総資産利益率) 3.70 4.0 8.1
ROE(自己資本利益率) 33.70 35.20 54.0 47.09 39.29 -16.6
売上高利益率 19.20 18.20 -5.2
純利益 751百万円 973百万円 29.6
売上高 1,955百万円 2,625百万円 3,305百万円 3,920百万円 5,359百万円 36.7
純資産 212百万円 1,946百万円 3,005百万円 54.4
総資産 8,289百万円 14,469百万円 16,220百万円 20,104百万円 24,594百万円 22.3

株価の割安性:割高

この企業のPERは15.57倍、PBRは5.04倍であり、PERは市場平均に近いものの、PBRが市場平均を大きく上回っているため割高と判断されます。割高の要因としては、売上高が36.7%増加し、純利益も29.6%増加していることから、業績が好調であることが挙げられます。また、ROEが39.29%と高い水準にあり、高い収益性が投資家から評価されていることも要因と考えられます。さらに、2024年11月に予定されている株式会社メディアシークとの経営統合も、将来の成長期待を高めている可能性があります。

収益性:高い

当期のROEは39.29%、ROAは4.0%、売上高利益率は18.20%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく上回り、ROAも5%に近い水準です。売上高利益率も18.20%と非常に高いです。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比36.7%増加しており、特にHomeworthTech事業とExtendTech事業が大きく貢献しています。HomeworthTech事業では新規契約獲得金額が前年同期比36.0%増加し、ExtendTech事業でも再生可能エネルギー領域の売上が前年同期比156.7%増加しています。また、デジタルサービスの開発やマーケティングの強化が収益性向上に寄与しています。

さらに、積極的な先行投資と人材確保が事業拡大を支えています。これらの戦略的取り組みが、収益性の高さを支えています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比36.7%増加し、5,359百万円に達しています。純利益も29.6%増加し、973百万円となっています。営業利益は67.2%増加し、1,240百万円、経常利益は48.1%増加し、1,512百万円となっています。これらの数値は、企業が大幅な成長を遂げていることを示しています。

要因としては、主力事業であるHomeworthTech事業とExtendTech事業の両方が好調であることが挙げられます。特に、HomeworthTech事業では新規契約獲得金額や前受収益・長期前受収益残高が前年同期比で大幅に増加しており、ExtendTech事業でも再生可能エネルギー領域や教育ICT領域が堅調に推移しています。また、積極的な先行投資と人材採用の拡大が、今後の成長を支える基盤となっています。

日本リビング保証株式会社の概要や事業内容など

企業名 日本リビング保証株式会社
URL https://jlw.jp/
業種 その他金融業
決算日 6月30日

企業概要

日本リビング保証株式会社は、住宅会社の経営を支援する「HomeworthTech(ホームワーステック)事業」と、新たな技術・製品の普及を支援する「ExtendTech(エクステンドテック)事業」を主力事業として展開しています。2024年11月1日付で株式会社メディアシークと経営統合し、商号を「Solvvy株式会社」に変更する予定です。これにより、顧客企業が自社で持つアイデアやリソースだけでは対応できない様々な課題に対して、新たな課題解決の形を提案することを目指しています。企業の経営方針は「Solve with idea, Solve with you.」というタグラインのもと、ストックビジネスコンサルティングを提供し、顧客の事業の活性化および収益化を支援することです。主要な経営指標としては、売上高、経常利益、純資産額、総資産額などが年々増加しており、特に2024年6月期には売上高が5,359百万円、経常利益が1,512百万円に達しています。

事業内容

日本リビング保証株式会社の事業は大きく分けて「HomeworthTech事業」と「ExtendTech事業」の二つに分かれています。

HomeworthTech事業は、住宅事業者に対して長期保証をはじめとした各種アフターサービスソリューションを提供しています。具体的には、新築住宅向けの設備保証サービス「住設あんしんサポート」や、地震発生時の建て替え保証サービス「地震あんしんサポート」などがあります。また、中古住宅向けには「売買あんしんサポート」や「既存設備サポート」などを提供し、住宅オーナーに対する保証サービスを幅広く展開しています。さらに、電子マネー「おうちポイント」やモバイルアプリ「おうちマネージャー」を活用し、住宅事業者と住宅オーナーとの繋がりを深化させるストックビジネスへの転換を支援しています。

ExtendTech事業は、住宅領域以外の幅広い製品・サービスに対して、長期保証をはじめとした各種アフターサービスソリューションを提供しています。具体的には、太陽光発電・蓄電システム向け保証サービスや、教育ICT領域向け保証サービス、家電領域向け保証サービスなどがあります。これにより、新たな技術や製品に対する事業者や消費者の高い保証ニーズに応え、事業領域の拡大を図っています。

また、同社はシステムコンサルティングやデジタルマーケティング、業務運営の効率化支援なども行っており、顧客企業のストックビジネス創出を支援するための総合的なサービスを提供しています。