相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 1.31 | 1.60 | 22.2 |
PER(株価収益率) | 17.62 | 10.94 | 11.26 | 9.26 | 12.52 | 35.3 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 8.60 | 8.39 | -2.3 |
ROE(自己資本利益率) | 17.39 | 16.10 | 12.30 | 15.60 | 14.10 | -9.6 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 7.5 | 7.09 | -5.3 |
純利益 | ー | ー | ー | 440百万円 | 444百万円 | 1.1 |
売上高 | 4,881百万円 | 4,526百万円 | 4,614百万円 | 5,867百万円 | 6,230百万円 | 6.2 |
純資産 | ー | ー | 693百万円 | 3,091百万円 | 3,460百万円 | 11.9 |
総資産 | 3,470百万円 | 3,498百万円 | 4,593百万円 | 5,113百万円 | 5,261百万円 | 2.9 |
株価の割安性:平均的
この企業のPERは12.52倍、PBRは1.60倍であり、PERは市場平均の15倍を下回り、PBRは1倍を上回っています。これにより、PERの観点からは割安、PBRの観点からは割高と判断され、総合的には平均的と見なせます。要因として、売上高の増加(6.2%増)や純利益の微増(1.1%増)など、安定した業績が挙げられます。また、ROEやROAが高水準であることから、収益性も良好です。これらの要素が株価に反映され、平均的な評価となっています。
収益性:平均的
当期のROEは14.10%、ROAは8.39%、売上高利益率は7.09%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEとROAはそれぞれ10%と5%を目安にすると高いと判断できますが、売上高利益率はやや低めです。
収益性が平均的から高い水準にある要因として、売上高が前年同期比6.2%増加し、特にITソリューション事業が17.7%の成長を見せたことが挙げられます。新規子会社の業績寄与や、既存顧客への深耕営業が功を奏しています。一方で、ITインフラ事業とITサービス事業は減収減益となっており、特に大型案件の失注や為替変動の影響が見られます。
これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、ITインフラ事業とITサービス事業の強化が必要です。また、コスト管理の強化や高収益案件の獲得も重要です。
業績のトレンド:横ばい
この企業の業績トレンドは「横ばい」と判断されます。売上高は前期比6.2%増加し、6,230百万円に達していますが、営業利益は1.6%の微増、経常利益は2.5%減少、純利益は0.8%の微増に留まっています。ROAやROEも若干の減少が見られ、売上高利益率も5.3%減少しています。
要因としては、ITソリューション事業が好調で売上高が17.7%増加し、営業利益も46.3%増加した一方、ITインフラ事業とITサービス事業が減収減益となったことが挙げられます。特に、ITインフラ事業では大型案件の失注が影響し、ITサービス事業では為替変動による在庫調整の影響が見られました。
アクモス株式会社の概要や事業内容など
企業名 | アクモス株式会社 |
---|---|
URL | https://www.acmos.co.jp/ |
業種 | 情報・通信業 |
決算日 | 6月30日 |
企業概要
当社グループは、事業持株会社である当社と連結対象の子会社5社、その他の関係会社1社で構成されています。主要な事業セグメントは、情報技術事業の中でITソリューション事業、ITインフラ事業、ITサービス事業の3つに分かれています。ITソリューション事業では、SI・ソフトウェア開発、消防防災ソリューション、GISソリューションを提供しています。ITインフラ事業は、IT基盤・ネットワーク構築やクラウド関連サービスを手掛けており、ITサービス事業では、第三者保守サービス、病院情報システム維持管理、サーベイ・アンケート、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を行っています。主要な連結子会社には、千葉県千葉市に所在するASロカス株式会社、東京都港区に所在するアクモスメディカルズ株式会社、東京都新宿区に所在する株式会社フィールドワン、東京都千代田区に所在する株式会社ジイズスタッフ、東京都中野区に所在する株式会社プライムシステムデザインがあります。その他の関係会社として、東京都中央区に所在するコンセーユ・ティ・アイ株式会社があり、当社の筆頭株主です。
事業内容
当社グループの事業内容は、情報技術事業におけるITソリューション事業、ITインフラ事業、ITサービス事業の3つのセグメントに分かれています。ITソリューション事業では、SI・ソフトウェア開発、消防防災ソリューション、GISソリューションを提供し、基幹システムの構築や航空宇宙分野、地方自治体のDX推進に係る案件などを手掛けています。ITインフラ事業では、IT基盤・ネットワーク構築、クラウド関連サービスを提供し、地方自治体のテレワーク環境整備や基幹システムのネットワーク構築、研究機関の機器更新案件などを行っています。ITサービス事業では、第三者保守サービス、病院情報システム維持管理、サーベイ・アンケート、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を提供し、リファービッシュ機を活用したシステムリプレイスやレガシーシステムのソフトウェアエミュレーターのプロモーションを進めています。さらに、当社グループは、消防防災事業の全国展開やネットワーク事業の首都圏での展開拡大を目指し、成長投資領域事業へのシフトを進めています。また、社員の自律的な成長と挑戦を支援し、物心両面の豊かさやWell-beingを支える組織・働く環境の整備にも取り組んでいます。