相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | ー | 2.29 | ー |
PER(株価収益率) | ー | ー | ー | ー | 19.10 | ー |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | ー | 6.30 | ー |
ROE(自己資本利益率) | ー | ー | ー | ー | 12.5 | ー |
売上高利益率 | ー | ー | ー | ー | 4.30 | ー |
純利益 | ー | ー | ー | ー | 299百万円 | ー |
売上高 | ー | ー | ー | ー | 6,945百万円 | ー |
純資産 | ー | ー | ー | 230百万円 | 2,488百万円 | 982.1 |
総資産 | ー | ー | ー | ー | 4,765百万円 | ー |
株価の割安性:割高
この企業は、PERが19.10倍、PBRが2.29倍と市場平均を上回り、割高と判断されます。割高の要因としては、HPC事業とCTO事業の成長期待が挙げられます。特に、AIやディープラーニング、5G技術などの先端技術分野での需要増加が見込まれており、これが投資家からの評価を高めています。また、ROEが12.5%と比較的高いことも、企業の収益性が評価されている要因の一つです。これらの要素が株価を押し上げ、割高な評価につながっています。
収益性:高い
当期のROEは12.5%、ROAは6.3%、売上高利益率は4.3%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も健全な水準です。
収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が6,945百万円と堅調に推移しており、特にHPC事業とCTO事業がそれぞれ4,727,660千円と2,217,669千円の売上を計上しています。HPC事業では大学や公的研究機関、民間企業向けの大規模案件が堅調に推移し、CTO事業でも新規顧客向けの売上が回復傾向にあります。また、ベトナム現地法人の連結子会社化による海外事業の基盤強化も寄与しています。
さらに、コスト管理の徹底や価格転嫁の進行により、利益率の改善が見られます。これらの戦略的取り組みが、収益性の高さを支えています。
業績のトレンド:好調
この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。当期の売上高は6,945百万円、純利益は299百万円、営業利益は425.9百万円、経常利益は426.1百万円となっており、特に純資産が前期比982.1%増加している点が顕著です。これらの数値は、企業が大幅な成長を遂げていることを示しています。
要因としては、HPC事業とCTO事業の両方が堅調に推移していることが挙げられます。特に、HPC事業では大学や公的研究機関、民間企業向けの売上が堅調であり、ベトナム現地法人による海外大規模案件の受注も成功しています。また、CTO事業では継続顧客向けの売上が堅調に推移し、新規顧客向けの売上も回復傾向にあります。これらの要因が、全体的な売上と利益の増加に寄与しています。
HPCシステムズ株式会社の概要や事業内容など
企業名 | HPCシステムズ株式会社 |
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URL | https://www.hpc.co.jp/ |
業種 | 電気機器 |
決算日 | 6月30日 |
企業概要
HPCシステムズ株式会社は、科学技術計算用コンピュータ事業(HPC事業)と産業用コンピュータ事業(CTO事業)を展開する企業です。経営理念として「人とコンピューティングの力で世界平和に貢献する」を掲げ、研究者や開発者に寄り添い、彼らの課題解決を支援することをミッションとしています。2024年6月期の連結売上高は6,945,329千円、経常利益は426,132千円、親会社株主に帰属する当期純利益は299,043千円を記録しました。従業員数は127名で、ベトナムに子会社を持ち、グローバルな展開も行っています。
事業内容
HPCシステムズ株式会社は、主に2つの事業を展開しています。
HPC事業では、科学技術計算用コンピュータに関連するソリューションを提供しています。計算科学の分野で使用される高性能コンピュータを駆使し、特にライフサイエンスやマテリアルサイエンス分野に強みを持っています。計算化学やディープラーニング、AI解析、ビッグデータ解析など、顧客の使用目的に応じたシステムインテグレーションを行い、システム販売、ソフトウェアプログラムの開発・販売、受託計算・研究開発支援、導入後のサポートまでをワンストップで提供しています。また、HPCの計算能力をクラウドで提供するサービスも展開しており、AI技術の応用や5G技術、コネクテッドカーの研究開発にも参画しています。
CTO事業では、顧客企業の注文仕様に応じた産業用コンピュータの開発、製造、販売を行っています。これらのコンピュータは、製造装置や工作機械、医療機器、インフラシステムなど多岐にわたる産業分野で使用されています。顧客の特定の要件に応じた高い処理性能や耐環境性、信頼性を持つ製品を提供し、長期安定供給を実現しています。製造は国内工場で行い、部品の入荷管理から組立、検査、出荷、品質管理、サポートまでを一貫して実施しています。
これらの事業を通じて、HPCシステムズ株式会社は研究者や開発者の課題解決を支援し、科学技術の発展に貢献しています。