株式会社ナガオカの業績を有価証券報告書から分析2024-09-26

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 0.99 1.71 71.5
PER(株価収益率) 9.06 9.11 6.57 6.48 10.43 60.7
ROA(総資産利益率) 9.80 11.19 14.3
ROE(自己資本利益率) 25.70 19.39 17.79 16.39 18.20 11.0
売上高利益率 10.60 12.10 14.2
純利益 867百万円 1,151百万円 32.7
売上高 6,437百万円 6,263百万円 6,328百万円 8,148百万円 9,505百万円 16.7
純資産 1,253百万円 5,631百万円 7,000百万円 24.3
総資産 6,345百万円 6,501百万円 7,422百万円 8,887百万円 10,253百万円 15.4

株価の割安性:平均的

この企業のPERは10.43倍で、PBRは1.71倍です。PERは市場平均の15倍を下回っており、割安と見なせますが、PBRは1倍を超えており、割高と見なせます。総合的に見ると、株価は平均的と判断されます。要因として、売上高や純利益の増加、ROEやROAの改善が挙げられます。特に、売上高が前期比16.7%増、純利益が32.7%増と好調であり、これが投資家の評価を高めていると考えられます。

収益性:高い

当期のROEは18.20%、ROAは11.19%、売上高利益率は12.10%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も12.10%と非常に健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比16.7%増加しており、特にエネルギー関連事業の売上高が18.7%増加したことが大きく貢献しています。エネルギー関連事業では、既設プラントの更新需要に対する積極的な営業活動が功を奏し、多くの受注を獲得しました。また、生産計画の最適化と外注加工費の低減により、収益性が向上しました。さらに、水関連事業でも国内外での営業活動の強化が売上増加に寄与しています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比16.7%増加し、9,505百万円に達しています。純利益も32.7%増加し、1,151百万円となっています。さらに、営業利益は28.3%増加し、1,682百万円、経常利益は35.2%増加し、1,828百万円となっています。これらの数値は、企業が大幅な成長を遂げていることを示しています。

要因としては、水関連事業とエネルギー関連事業の両方で増収増益を達成していることが挙げられます。特に、エネルギー関連事業では既設プラントの更新需要に対する積極的な営業活動が功を奏し、多くの受注を獲得しました。また、基幹工場での生産計画の最適化と外注加工費の低減が収益向上に寄与しています。

株式会社ナガオカの概要や事業内容など

企業名 株式会社ナガオカ
URL https://www.nagaokajapan.co.jp/
業種 機械
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社及び連結子会社3社により構成されており、水関連事業及びエネルギー関連事業を行っています。親会社である株式会社ハマダグループ、株式会社ハマダ及び株式会社ハマダコムは、当社事業とは異なる事業を営んでいますが、当社は株式会社ハマダに対し、水関連事業及びエネルギー関連事業に係る製品製造工程の一部について製造委託を行っています。また、株式会社ハマダコムとの間で当社姫路工場の土地及び建物に係る賃貸借契約を締結しています。

事業内容

当社グループは、水関連事業とエネルギー関連事業を展開しています。水関連事業では、超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」や省エネルギー型充填塔式気散処理装置「エアシス」などの設計・製造・施工・販売・メンテナンスを行い、取水用スクリーンや建築・土木分野の建設向け排水用スクリーンの製造・販売も手掛けています。矢澤フェロマイト株式会社では、水処理設備の設計から製作、工事の施工までを請け負い、生活用水、工業用水、農業用水などに利用される地下水の取水・水処理を行っています。

エネルギー関連事業では、スクリーン・インターナルの製造・販売を行っています。スクリーン・インターナルは、石油精製、石油化学、肥料プラントの反応塔内で触媒をサポートする内部装置であり、化学繊維やプラスチック、ペットボトルなどの製品の製造に不可欠です。スクリーン・インターナルは高い精密性と耐久性が求められ、プロセス・オーナーからの認証を取得するために厳しい生産体制や能力が必要です。

また、当社の取水用スクリーンは、井戸や集水埋渠などの取水設備に使用され、開口率が大きく取水効率が高い特性を持ちます。ケミレスは、地下水に含まれる鉄分やマンガンなどの金属イオンを無薬注で処理する装置であり、環境に優しい特長があります。エアシスは、地下水や河川水に含まれる汚染物質を99%以上除去し、運転に必要なエネルギー量を削減する装置です。ハイシスは、海水淡水化プラント向けの海水取水装置であり、海洋性生物の付着や不要物の取り込みを防ぎ、環境負荷を低減します。