相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 1.51 | 1.54 | 2.0 |
PER(株価収益率) | 10.68 | 32.15 | 23.52 | 35.90 | 10.22 | -71.5 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 3.20 | 10.0 | 212.5 |
ROE(自己資本利益率) | 16.20 | 4.5 | 5.80 | 3.79 | 15.89 | 318.4 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 3.0 | 8.0 | 166.7 |
純利益 | ー | ー | ー | 356百万円 | 1,406百万円 | 295.3 |
売上高 | 19,326百万円 | 12,209百万円 | 11,134百万円 | 11,774百万円 | 17,504百万円 | 48.7 |
純資産 | ー | ー | 949百万円 | 8,427百万円 | 9,302百万円 | 10.4 |
総資産 | 16,194百万円 | 13,424百万円 | 13,764百万円 | 11,194百万円 | 14,085百万円 | 25.8 |
株価の割安性:割安
この企業のPERは10.22倍、PBRは1.54倍となっており、PERは市場平均の15倍を下回り、PBRは市場平均の1倍を上回っています。PERが低いことから割安と判断されます。要因として、当期の純利益が295.3%増加し、ROEが15.89%と高い水準にあることが挙げられます。売上高も48.7%増加しており、経常利益も大幅に増加しています。これらの業績改善がPERの低下に寄与していると考えられます。
収益性:高い
当期のROEは15.89%、ROAは10.0%、売上高利益率は8.0%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も8.0%と健全な水準です。
収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比48.7%増加しており、特にリアルイベントの回帰が大きく貢献しています。リアルイベントの売上高は前期比92.5%増加し、オンラインイベントも45.0%増加しました。また、経常利益も74.6%増加しており、これがROEとROAの向上に寄与しています。さらに、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅に改善し、資金繰りが安定している点も収益性の向上に寄与しています。
業績のトレンド:好調
この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比48.7%増加し、17,504百万円に達しています。純利益は295.3%増加し、1,406百万円となり、ROAやROEも大幅に改善しています。特に、ROEは前期の3.79%から当期の15.89%に急上昇しており、自己資本利益率の大幅な向上が見られます。また、売上高利益率も166.7%増加しており、利益率の向上が顕著です。
要因としては、リアルイベントの回帰が大きく寄与しています。食品・飲料、化粧品等の体験商材を中心に街頭プロモーションやインナーイベントが活性化し、大型展示会や行政、IPコンテンツ等の大型案件が増加しました。また、オンラインイベントの増加やハイブリッド型イベントの定番化も売上高の増加に寄与しています。これらの要因により、企業の成長トレンドは強いと判断できます。
株式会社テー・オー・ダブリューの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社テー・オー・ダブリュー |
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URL | https://tow.co.jp/ |
業種 | サービス業 |
決算日 | 6月30日 |
企業概要
当社は1976年に設立され、イベント・プロモーションの企画、制作、施工、運営を行う企業としてスタートしました。2022年2月には「新しい時代の体験を創る」というパーパスを制定し、デジタル化や価値観の多様化に対応しながら、リアルとデジタルを融合させた体験価値の提供を目指しています。持続的な成長とパーパスの実現に向けて、体験デザインの進化と人的資本の強化を推進し、サステナビリティ経営を実現しています。主要な経営指標としては、連結経常利益と従業員一人当たりの売上総利益を重視し、企業価値の最大化を図っています。2024年6月期の売上高は175億円、経常利益は20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は14億円と、コロナ前の水準を上回る回復を見せています。
事業内容
当社グループは、株式会社ティー・ツー・クリエイティブ、株式会社いろいろ、株式会社モットを連結子会社として構成され、体験領域をコアとするプロモーション全般の企画・制作を行っています。事業は単一セグメントですが、「リアルイベント」「オンラインイベント」「オンラインプロモーション」及び「その他」に分類されます。リアルイベントでは、街頭プロモーションや大型展示会、行政イベントなどを手掛け、オンラインイベントではハイブリッド型イベントの増加が見られます。オンラインプロモーションではSNSやデジタル広告を活用し、その他の業務として官公庁からの事務局業務も行っています。連結子会社のティー・ツー・クリエイティブはイベントの制作・運営・演出を、いろいろはイベント・プロモーションの企画を、モットはTVCMやWEB動画の企画・制作を担当しています。これらの活動を通じて、当社はクライアントのマーケティングニーズに応じた最適なプロモーションを提供し、企業課題の解決に貢献しています。