相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
PER(株価収益率) | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ROA(総資産利益率) | -45.29 | -41.0 | -108.19 | -59.59 | -49.70 | ー |
ROE(自己資本利益率) | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
売上高利益率 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
純利益 | -573百万円 | -531百万円 | -856百万円 | -1,244百万円 | -1,210百万円 | ー |
売上高 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
純資産 | ー | ー | 5,286百万円 | 1,932百万円 | 2,341百万円 | 21.2 |
総資産 | 1,263百万円 | 1,296百万円 | 791百万円 | 2,086百万円 | 2,433百万円 | 16.6 |
株価の割安性:割安
この企業のPERとPBRの具体的な値は提供されていませんが、業績データから推測すると、株価は割安と判断されます。理由として、企業は継続的に大きな損失を計上しており、特に当期純損失は1,209百万円に達しています。また、ROAも-49.70%と非常に低く、総資産に対する利益が大きくマイナスであることが示されています。これらの要因から、投資家は企業の将来性に対して懐疑的であり、株価が低迷している可能性が高いです。創薬企業としての高リスク・高リターンのビジネスモデルも、株価の割安性に寄与していると考えられます。
収益性:低い
当期のROAは-49.70%であり、目安の5%を大きく下回っています。また、ROEや売上高利益率の具体的な数値は提供されていませんが、純利益が大幅な赤字であることから、これらの指標も低いと推測されます。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は低いと判断できます。
収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、企業は創薬ベンチャーであり、抗がん剤の研究開発に多額の費用と長期間を要するため、安定した収益源がまだ確立されていません。さらに、開発段階にある医薬品の成功確率が低く、開発リスクが高いことも影響しています。これにより、継続的な営業損失とキャッシュ・フローのマイナスが続いています。
また、資金調達の不確実性や提携パートナーの確保が難航していることも、収益性の低さに寄与していると考えられます。これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、開発リスクの分散や新規提携パートナーの確保が必要です。
業績のトレンド:不調
この企業の業績トレンドは「不調」と判断されます。事業収益は過去数年間にわたり減少し、当期に至っては収益が計上されていません。経常損失および当期純損失も継続的に発生しており、特に当期の経常損失は1,208,349千円、当期純損失は1,209,599千円と大幅な赤字が続いています。ROAもマイナスで推移しており、総資産利益率は改善の兆しが見られません。
要因としては、企業が創薬ベンチャーであり、抗がん剤の研究開発に多額の費用と長期間を要することが挙げられます。特に、主要な製品であるCBP501の臨床試験が進行中であり、まだ市場に出ていないため、収益が発生していないことが大きな要因です。また、研究開発費の増加や提携パートナーの確保が進んでいないことも、業績の不調に寄与しています。
株式会社キャンバスの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社キャンバス |
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URL | https://www.canbas.co.jp/ |
業種 | 医薬品 |
決算日 | 6月末日 |
企業概要
当社は、抗がん剤の基礎研究および臨床開発に取り組む創薬企業です。具体的には、創薬コンセプトの検討、医薬品候補化合物の選別、簡易動物実験、既に開発段階に進んだ抗がん剤候補化合物に関する基礎データの収集・解析などを行っています。さらに、前臨床試験および臨床試験の前半部分、後半部分に取り組んでいます。当社は医薬品事業の単一セグメントであり、独自の創薬アプローチを活かした抗がん剤の基礎研究および臨床開発に特化しています。また、当社は、特定領域に絞り込んだ創薬を自社独自の創薬基盤技術(「創薬エンジン」)を基に実施することで、技術とプロダクトの両方を自社で創出することを目指しています。
事業内容
当社の事業は、抗がん剤の基礎研究および臨床開発に特化しています。基礎研究では、創薬コンセプトの検討、医薬品候補化合物の選別、簡易動物実験、基礎データの収集・解析を行い、早期臨床開発では前臨床試験および臨床試験の前半部分、後期臨床開発では新薬承認申請を目指す臨床試験の後半部分に取り組んでいます。当社の基本戦略は、独自の創薬アプローチを活かした研究開発に特化し、複数の医薬品候補化合物による開発パイプラインを構築することです。また、抗がん剤の開発経験が豊富な外部専門機関や科学顧問団を活用し、開発パイプラインの特性や開発段階に応じて自社で後期開発段階まで進めるほか、適切な戦略提携を製薬企業等と行うことで価値連鎖を補完・完結します。当社の開発パイプラインには、CBP501、CBS9106、CBT005、CBP-A08、IDO/TDO阻害剤などが含まれ、これらの候補化合物の開発を速やかに進め、いち早く上市することを目指しています。