株式会社物語コーポレーションの業績を有価証券報告書から分析2024-09-25

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 5.05 4.06 -19.7
PER(株価収益率) 110.59 33.0 18.89 26.89 21.39 -20.4
ROA(総資産利益率) 9.39 9.10 -3.2
ROE(自己資本利益率) 2.59 14.69 17.60 19.89 21.0 5.5
売上高利益率 5.09 5.19 2.0
純利益 4,693百万円 5,610百万円 19.5
売上高 57,960百万円 64,018百万円 73,277百万円 92,274百万円 107,156百万円 16.1
純資産 2,863百万円 24,954百万円 29,558百万円 18.4
総資産 38,422百万円 47,752百万円 46,196百万円 50,011百万円 61,530百万円 23.0

株価の割安性:割高

この企業は、PERが21.39倍PBRが4.06倍と市場平均を上回り、割高と判断されます。割高の要因としては、売上高が前期比16.1%増加し、純利益も19.5%増加するなど、業績が好調であることが挙げられます。また、ROEが21.0%と高水準であり、収益性が高いことも投資家からの評価を高めています。さらに、積極的な新規出店や既存店舗のリニューアル、DXの推進など、成長戦略が評価されていることも株価の上昇に寄与していると考えられます。

収益性:高い

当期のROEは21.0%、ROAは9.10%、売上高利益率は5.19%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく上回り、ROAも5%を超えており、売上高利益率も健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比16.1%増加し、特に『焼肉きんぐ』や『丸源ラーメン』などの主力ブランドが好調です。また、積極的な新規出店と既存店舗のリニューアルが売上増加に寄与しています。さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、店舗運営の効率化が進み、コスト管理が強化されました。これらの戦略的取り組みが、収益性の高さを支えています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比16.1%増加し、107,156百万円に達しています。純利益も前期比19.5%増加し、5,610百万円となっています。ROEも前期比5.5%増加し、21.0%に達しており、自己資本利益率の向上が見られます。売上高利益率も2%増加しており、利益率の改善が顕著です。

要因としては、既存店舗の内外装の改装や看板商品の磨きこみ、グランドメニューの変更、サービス力の強化などの施策が功を奏していることが挙げられます。また、『焼肉きんぐ』や『丸源ラーメン』などの新規出店が売上増加に寄与しています。さらに、店舗運営のデジタルトランスフォーメーション(DX)化やデジタルマーケティングの強化も、顧客体験価値の向上に貢献しています。

株式会社物語コーポレーションの概要や事業内容など

企業名 株式会社物語コーポレーション
URL https://www.monogatari.co.jp/
業種 小売業
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社および連結子会社4社で構成され、直営およびフランチャイズによる外食事業を展開しています。2024年6月末時点で、国内外に720店舗(直営店448店舗、フランチャイズ店244店舗、海外28店舗)を運営しています。主要ブランドには『焼肉きんぐ』、『丸源ラーメン』、『お好み焼本舗』、『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』などがあり、ファミリー層を中心に幅広い顧客層に対応しています。特に『焼肉きんぐ』は「きんぐカルビ」をはじめとする五大名物を看板商品とし、豊富なサイドメニューを取り揃えたテーブルオーダー形式の焼肉食べ放題店として人気があります。また、国内外での新業態開発や既存店舗のリニューアルを積極的に進め、選ばれるブランドづくりを目指しています。さらに、フランチャイズ事業では加盟企業からのロイヤルティ・加盟金・業務受託料などを徴収し、安定した収益を確保しています。中国とインドネシアにおいても飲食店運営を行い、グローバル展開を進めています。

事業内容

当社グループは、直営およびフランチャイズによる外食事業を中心に展開しています。国内では13ブランドを運営し、郊外型大型店を主としています。主要ブランドには『焼肉きんぐ』、『丸源ラーメン』、『お好み焼本舗』、『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』などがあり、各ブランドはそれぞれ独自のコンセプトとメニューを持ち、ファミリー層やシニア層を中心に幅広い顧客層に対応しています。例えば、『焼肉きんぐ』は「きんぐカルビ」をはじめとする五大名物を看板商品とし、豊富なサイドメニューを取り揃えたテーブルオーダー形式の焼肉食べ放題店として人気があります。また、『丸源ラーメン』は「熟成醤油ラーメン 肉そば」を看板商品とし、お子様メニューや季節商品を多数取り揃えたラーメン専門店です。さらに、フランチャイズ事業では加盟企業からのロイヤルティ・加盟金・業務受託料などを徴収し、安定した収益を確保しています。海外展開も進めており、中国とインドネシアにおいて飲食店運営を行っています。今後も新業態の開発や既存店舗のリニューアルを通じて、選ばれるブランドづくりを目指し、持続的な成長を図っていきます。