2024-07-29有価証券報告書 HEROZ株式会社

企業名 HEROZ株式会社
URL https://heroz.co.jp/
業種 情報・通信業
決算日 4月末日
資本金(百万円) 111.0
所在地 港区芝五丁目31番17号PMO田町2F







有価証券報告書の解説


企業概要

当社は「驚きを心に」をコンセプトに、AIを活用したサービスを提供しています。BtoCおよびBtoB領域で事業を展開し、特にAI技術を駆使した新製品の開発に注力しています。経営環境としては、AI市場の急速な成長と技術革新が進む中で、当社は「AI BPaaS」という新たな戦略を掲げ、社会全体にAIトランスフォーメーション(AIX)を起こすことを目指しています。

各事業の内容と状況

当社の事業は主に「AI/DX事業」と「AI Security事業」に分かれています。

  • AI/DX事業: BtoCサービスとして将棋アプリ「将棋ウォーズ」を提供し、BtoBサービスとしては金融、建設、エンターテインメント業界向けにAIソリューションを提供しています。
  • AI Security事業: バリオセキュア株式会社が提供するインターネットセキュリティサービスを中心に展開しています。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(人)
AI/DX事業 141
AI Security事業 74
全社(共通) 41
合計 256

従業員の平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は3.6年、平均年間給与は741.3万円です。

関連企業

当社の主要な関連企業は以下の通りです。

名称 住所 資本金 (千円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合 (%) 関係内容
バリオセキュア株式会社 東京都 千代田区 750,868 マネージドセキュリティサービス、インテグレーションサービス 42.8 資本業務提携、役員の兼任3名
株式会社ストラテジット 東京都 港区 34,998 SaaS導入支援 API連携開発 「JOINT」の提供 92.4 役員の兼任2名
株式会社エーアイスクエア 東京都 港区 90,000 AIを活用した各種ITサービス提供及びコンサルティング 50.1 役員の兼任4名
株式会社ティファナ・ドットコム 東京都 目黒区 200,000 AI事業(「AIさくらさん」シリーズの提供) 100.0 役員の兼任3名

業績

指標 当期 前期比(%)
売上高(千円) 4,841,640 62.4
経常利益(千円) 368,859 70.6
親会社株主に帰属する当期純損失(千円) △1,134,535 △97.5
包括利益(千円) △925,411 △83.5
純資産額(千円) 5,143,074 △15.4
総資産額(千円) 7,691,233 △11.3
1株当たり純資産額(円) 314.36 △19.2
1株当たり当期純損失金額(円) △75.45 △97.5
自己資本比率(%) 61.5 △8.8
自己資本利益率(%) △21.5 △119.4
営業活動によるキャッシュ・フロー(千円) 464,004 △4.0
投資活動によるキャッシュ・フロー(千円) △1,217,003 △742.5
財務活動によるキャッシュ・フロー(千円) △303,958 △51.4
現金及び現金同等物の期末残高(千円) 2,741,433 △27.8

各指標の増減について

売上高と経常利益は大幅に増加しましたが、親会社株主に帰属する当期純損失は大幅に悪化しました。これは、のれんの一部の一括償却や減損損失が発生したためです。また、投資活動によるキャッシュ・フローが大幅に悪化したのは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式等の取得による支出が大きかったためです。

今後の見通し

指標 今期予想 当期比(%)
売上高(千円) 5,500,000 13.6
経常利益(千円) 500,000 35.5
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 100,000 108.8

見通しの増減について

今期の売上高と経常利益は引き続き増加が見込まれています。特に、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な改善が予想されています。これは、のれんの一括償却や減損損失が一巡し、安定した収益基盤が確立される見込みであるためです。

主要なリスク

当社の主要なリスクとしては、以下の点が挙げられます。

  • 技術革新のスピード: AI市場は急速に進化しており、技術革新に追いつけない場合、競争力が低下するリスクがあります。
  • セキュリティリスク: サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが高まっており、これに対する対策が不十分な場合、企業の信頼性が損なわれる可能性があります。
  • 人材確保の難しさ: 高度な技術を持つ人材の確保が難しく、これが事業の成長を妨げるリスクがあります。

まとめ

当社はAI技術を駆使して事業を展開しており、売上高と経常利益は順調に増加しています。しかし、のれんの一括償却や減損損失が発生したため、親会社株主に帰属する当期純損失が大幅に悪化しました。今後は、これらの一時的な損失が一巡し、安定した収益基盤が確立される見込みです。技術革新のスピードやセキュリティリスク、人材確保の難しさなどのリスクに対しても、適切な対策を講じることで、持続的な成長を目指しています。


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