2023-06-26有価証券報告書 ヘリオス テクノ ホールディング株式会社

企業名 ヘリオス テクノ ホールディング株式会社
URL https://www.heliostec-hd.co.jp/
業種 電気機器
決算日 3月31日
資本金(百万円) 2133.0
所在地 中央区日本橋馬喰町一丁目11番10号






有価証券報告書の解説


企業概要

ヘリオス テクノ ホールディング株式会社は、持株会社としてランプ事業および製造装置事業を展開しています。グループ全体は、同社を含む5社で構成されており、2005年に設立されました。主要事業として産業用・一般照明用ランプの製造・販売、精密印刷機器の製造・販売を行っています。

各事業の内容と状況

ヘリオス テクノ ホールディング株式会社の事業は、以下の2つの主要セグメントに分かれます。

ランプ事業

産業用ランプ、一般照明用ハロゲンランプ、LEDランプ等の製造販売を行っています。製造企業であるフェニックス電機株式会社と株式会社ルクスが主にこの事業を担当しています。本年度のランプ事業は、前年度比2.1%増の25億12百万円の売上を上げ、セグメント損失は19百万円でした。

製造装置事業

配向膜印刷装置、特殊印刷機、UV露光装置などの製造販売を行っています。ナカンテクノ株式会社、フェニックス電機株式会社、および株式会社リードテックがこの事業を担当しています。本年度の製造装置事業は、前年度比15.6%減の54億96百万円の売上を記録し、セグメント利益は前年度比6.1%増の8億93百万円でした。

従業員について

連結会社の状況

2023年3月31日現在の従業員数は以下の通りです。

セグメントの名称 従業員数(名) (臨時従業員数(名))
ランプ事業 131 25
製造装置事業 145 21
全社共通 9
合計 285 46

提出会社の状況

2023年3月31日現在の従業員数は以下の通りです。

従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
9 51.0 2.5 7,959

関連企業

主要な関連企業は次の通りです。

名称 住所 資本金 (千円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
フェニックス電機株式会社 兵庫県姫路市 90,000 ランプ事業、製造装置事業 100 経営指導及び業務受託 役員の兼任 設備の賃貸
株式会社ルクス 兵庫県姫路市 30,000 ランプ事業 100 役員の兼任 設備の賃貸
ナカンテクノ株式会社 千葉県佐倉市 490,000 製造装置事業 100 経営指導及び業務受託 債務保証 役員の兼任 設備の賃貸
株式会社リードテック 福島県いわき市 20,000 製造装置事業 100 役員の兼任 設備の賃貸

業績

会計期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
売上高 (千円) 23,090,183 13,996,345 8,079,675 8,952,482 7,987,547
経常利益 (千円) 2,371,022 369,054 630,243 577,496 492,198
純資産額 (千円) 12,634,605 12,621,507 13,418,044 13,746,774 15,013,533
総資産額 (千円) 18,207,557 14,609,908 15,543,610 15,953,977 17,639,438
1株当たり純資産額 (円) 698.11 697.03 740.55 758.13 827.45
1株当たり当期純利益 (円) 98.80 31.79 21.62 22.87 14.95
自己資本比率 (%) 69.4 86.4 86.3 86.2 85.1
自己資本利益率 (%) 14.8 4.6 3.0 3.1 1.9

各指標の増減について

2023年3月期の売上高は前年同期比10.8%減少し、79億87百万円となりました。この減少傾向は製造装置事業の出荷スケジュールの変更や商談未成立によるものです。

営業利益と経常利益もそれぞれ18.7%減および14.8%減少しましたが、計画通りの結果となり、コスト削減活動が奏功しています。

自己資本比率は85.1%で、安定していますが自己資本利益率は1.9%にとどまりました。

リスクについて

当社の主要リスクは以下の通りです。

  • 海外販売によるリスク: 中国、台湾、韓国への輸出が多いため、各国の政治状況や自然災害が影響する可能性があります。
  • 技術開発のリスク: 新製品の開発が予想通りに進まない場合、経営成績に影響を与えます。
  • 価格競争のリスク: 製造装置業界の競争が激しく、販売単価が低下した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。
  • 知的財産リスク: 他社からの特許侵害訴訟が発生した場合、経営成績に影響を与えるリスクがあります。

まとめ

ヘリオス テクノ ホールディング株式会社は、ランプ事業と製造装置事業の2本柱を中心に事業を展開しています。2023年3月期の業績は全体的に減少は見られましたが、コスト削減の努力が実を結び、利益率の改善が見られました。リスク管理を強化し、さらなる技術開発とシナジー効果の発揮が求められます。

全体的に見て、当社の現状および今後の見通しは、現状維持またはやや好調と評価できます。


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