相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 1.31 | 1.33 | 1.5 |
PER(株価収益率) | ー | ー | 10.31 | 10.17 | 10.64 | 4.7 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 9.5 | 9.39 | -1.1 |
ROE(自己資本利益率) | 20.60 | 18.10 | 16.29 | 13.60 | 13.19 | -2.9 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 7.19 | 6.90 | -4.2 |
純利益 | ー | ー | ー | 433百万円 | 461百万円 | 6.5 |
売上高 | 4,578百万円 | 4,841百万円 | 5,419百万円 | 5,989百万円 | 6,657百万円 | 11.1 |
純資産 | ー | ー | 479百万円 | 3,341百万円 | 3,672百万円 | 9.9 |
総資産 | 2,803百万円 | 3,139百万円 | 4,152百万円 | 4,547百万円 | 4,934百万円 | 8.5 |
株価の割安性:平均的
この企業のPERは10.64倍、PBRは1.33倍であり、いずれも市場平均を下回っているため、割安と判断されます。PERが低い要因としては、売上高が11.1%増加し、純利益も6.5%増加していることが挙げられます。PBRが1.33倍と市場平均をやや上回るのは、純資産が9.9%増加しているためです。全体として、業績は堅調であり、特にデジタル革新推進事業やビッグデータ分析事業が成長していることが、株価の割安性を支えています。
収益性:高い
当期のROEは13.19%、ROAは9.39%、売上高利益率は6.90%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を超え、ROAも5%を大きく上回っており、売上高利益率も健全な水準です。
収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比11.1%増加しており、特にデジタル革新推進事業や業務システムインテグレーション事業が大きく貢献しています。デジタル革新推進事業では、ServiceNowの新規顧客獲得があり、業務システムインテグレーション事業では金融業界向けの大型案件が増加しました。また、コンサルティング事業の立ち上げや「U-Way」ブランドの展開など、新たなビジネス機会の創出に向けた取り組みも収益性向上に寄与しています。
業績のトレンド:好調
この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比11.1%増加し、6,657百万円に達しています。純利益も前期比6.5%増加し、461百万円となっています。営業利益と経常利益もそれぞれ10.9%と10.6%増加しており、全体的に成長を示しています。
要因としては、デジタル革新推進事業や業務システムインテグレーション事業の売上増加が挙げられます。特に、クラウド構築やビッグデータ分析、業務ワークフローの自動化(ServiceNow)などのDX向けソリューションが好調であり、新規顧客の獲得や既存顧客との取引拡大が寄与しています。また、コンサルティング事業の立ち上げも新たな収益源となっています。
株式会社シイエヌエスの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社シイエヌエス |
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URL | https://www.cns.co.jp/ |
業種 | 情報・通信業 |
決算日 | 5月末日 |
企業概要
当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社シイエヌエス北海道)の2社で構成されており、「システムエンジニアリングサービス事業」を主たる業務としております。株式会社シイエヌエス北海道も当社と同じ事業に携わっております。本事業の開発プロセスは以下のとおりです。要件定義工程、基本設計工程、詳細設計工程、製造工程、単体試験工程、結合試験工程、総合試験工程の順に進行します。当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
事業内容
当社グループの事業内容は以下の通りです。
(1)デジタル革新推進事業
DXを推進するために、様々な技術ソリューションを提供しています。ServiceNow社の製品を活用したシステム保守・運用業務変革や、データベースのアクセス性能改善コンサルティングを行っています。また、データベース技術のコンサルティングやアーキテクチャデザイン、性能試験、チューニングまで対応する性能コンサルタントの実績があります。
(2)ビッグデータ分析事業
企業に蓄積されたデータを活用し、社会の利便性向上に貢献する事業を展開しています。ビッグデータを分析し、ユーザ情報や行動ログ、位置情報などを用いてビジネス課題を解決します。SAS Institute Japan株式会社とのパートナー関係にあり、SAS Viyaの導入支援サービスを提供しています。
(3)システム基盤事業
企業の業務システムやEC、SNSなどのシステム基盤の導入提案、構築、運用を支援する事業です。AWSやOCIなどのクラウド技術の導入実績があります。自社オリジナルブランド「U-Way」の下、オラクルのクラウドサービスを活用した新サービスを提供しています。
(4)業務システムインテグレーション事業
システムの企画から要件定義、開発、テスト、導入後の運用まで全般を支援する事業です。特に金融業界や流通業界における信用リスクや顧客管理、販売管理に強みがあります。
(5)コンサルティング事業
DXに係る企画・戦略フェーズから参画し、プロジェクト実行からビジネス変革まで支援する事業です。ITリテラシー教育やデジタル人材育成の支援、技術アドバイザリー業務も行っています。
これらの事業を通じて、当社グループは顧客企業と社会の発展に貢献することを目指しています。