サイバーステップ株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-08-30

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR
PER(株価収益率) 20.89
ROA(総資産利益率) -41.59 -77.80
ROE(自己資本利益率) 12.39
売上高利益率 -34.20 -53.29
純利益 -1,389百万円 -1,591百万円
売上高 12,997百万円 12,193百万円 7,416百万円 4,057百万円 2,986百万円 -26.4
純資産 2,748百万円 2,321百万円 1,152百万円 -50.4
総資産 6,027百万円 4,645百万円 2,831百万円 3,338百万円 2,045百万円 -38.7

株価の割安性:割高

この企業のPERは20.89倍であり、市場平均の15倍を上回っているため、割高と判断されます。PBRの値は提供されていないため、PERのみでの判断となります。割高の要因としては、オンラインゲーム事業やエンターテインメント事業における成長期待が挙げられます。しかし、売上高や純利益の減少、ROAや売上高利益率のマイナスなど、業績面での課題も見受けられます。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価が高めに設定されていると考えられます。

収益性:低い

当期のROEは記載なし、ROAは-77.80%、売上高利益率は-53.29%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEとROAはそれぞれ10%と5%を目安にすると非常に低いと判断できます。売上高利益率も-53.29%と極めて低いです。

収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高が前期比26.4%減少しており、特に主力事業である「トレバ」の売上が減少しています。また、新規タイトルのリリースが遅れたことにより開発コストが増加し、既存タイトルの運営コスト削減が追いついていないことが挙げられます。さらに、競争激化によるユーザー獲得の難航や市場環境の変化も影響しています。

これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、コスト管理の強化や新規タイトルの早期リリース、既存サービスの改善が必要です。また、海外市場への積極的な展開も重要です。

業績のトレンド:不調

この企業の業績トレンドは「不調」と判断されます。売上高は前期比26.4%減少し、2,986百万円となっています。純利益も前期の-1,389百万円から当期の-1,591百万円へと悪化しています。ROAも-41.59%から-77.80%へと大幅に低下しており、売上高利益率も-34.20%から-53.29%へと悪化しています。

要因としては、オンラインゲーム市場における競争激化や、主力事業である「トレバ」の収益性の低下が挙げられます。また、新規タイトルの開発コストの増加や、既存タイトルの運営体制の見直しによるコスト削減が進んでいないことも影響しています。さらに、従業員数の減少も事業の縮小を示しており、全体的な経営環境の厳しさが業績に反映されています。

サイバーステップ株式会社の概要や事業内容など

企業名 サイバーステップ株式会社
URL https://corp.cyberstep.com/
業種 情報・通信業
決算日 5月31日

企業概要

当社グループは、「世界中を楽しくするエンターテイメントを世に送り出す」という理念のもと、オンラインゲーム事業とエンターテインメント事業の2つの報告セグメントで構成されています。オンラインゲーム事業では、自社開発のゲームを海外の運営会社にライセンス供与する形態と、自社で直接運営する形態の2つがあります。エンターテインメント事業では、劇場映画やアニメーションの音響制作、声優タレントのプロダクション運営、VTuberの活動支援などを行っています。近年では、SNSや動画配信プラットフォームの普及に伴い、YouTubeを中心とした動画コンテンツ制作にも注力しています。

事業内容

当社グループの事業は大きく分けてオンラインゲーム事業とエンターテインメント事業の2つです。オンラインゲーム事業では、ライセンス供与と自社運営サービスの2つの形態があります。ライセンス供与では、海外の運営会社に自社開発のゲームを提供し、運営会社がマーケティングや顧客サポートを行います。自社運営サービスでは、当社が直接オンラインゲームを提供し、マーケティング活動も自社で行います。エンターテインメント事業では、劇場映画やアニメーションの音響制作、声優タレントのプロダクション運営、VTuberの活動支援などを行っています。特に、YouTubeを中心とした動画コンテンツ制作に注力しており、広告収益を主な収入源としています。