株式会社アンビションDXホールディングスの業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 1.31 1.12 -15.1
PER(株価収益率) 12.89 8.60 4.30 6.30 4.19 -33.3
ROA(総資産利益率) 4.69 6.09 29.8
ROE(自己資本利益率) 10.10 15.39 21.79 23.10 30.60 32.5
売上高利益率 2.70 3.90 44.4
純利益 964百万円 1,641百万円 70.3
売上高 27,414百万円 30,530百万円 31,608百万円 36,239百万円 42,065百万円 16.1
純資産 380百万円 4,601百万円 6,151百万円 33.7
総資産 15,219百万円 17,649百万円 17,037百万円 20,517百万円 26,893百万円 31.1

株価の割安性:割安

この企業は、PERが4.19倍PBRが1.12倍と市場平均を下回っており、割安と判断されます。割安の要因としては、ROEが30.60%ROAが6.09%と高い収益性を示していることが挙げられます。さらに、売上高が16.1%増加し、純利益が70.3%増加していることから、業績が好調であることがわかります。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価が割安に見える要因となっています。

収益性:高い

当期のROEは30.6%、ROAは6.09%、売上高利益率は3.90%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を上回っており、売上高利益率も健全な水準です。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比16.1%増加し、特に賃貸DXプロパティマネジメント事業と売買DXインベスト事業が大きく貢献しています。賃貸DXプロパティマネジメント事業では、管理戸数の増加と高入居率の維持が収益性向上に寄与しています。また、売買DXインベスト事業では、計画通りの新築マンションの引渡しが順調に進みました。さらに、DX施策の推進により業務効率化と生産性向上が実現されており、これが収益性の向上に大きく寄与しています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比16.1%増加し、42,065百万円に達しています。純利益も70.3%増加し、1,641百万円となっています。ROAやROEもそれぞれ29.8%と32.5%の増加を示しており、自己資本利益率の大幅な向上が見られます。また、売上高利益率も44.4%増加しており、利益率の改善が顕著です。

要因としては、賃貸DXプロパティマネジメント事業の管理戸数の増加と高入居率の維持が大きく寄与しています。さらに、売買DXインベスト事業における新築マンションの引渡しが計画通りに進んだことも業績を押し上げています。DX施策の推進により、業務効率化と生産性向上が実現され、全体的な売上と利益の増加に繋がっています。

株式会社アンビションDXホールディングスの概要や事業内容など

企業名 株式会社アンビションDXホールディングス
URL https://am-bition.jp/
業種 不動産業
決算日 6月30日

企業概要

株式会社アンビションDXホールディングスは、賃貸DXプロパティマネジメント事業、賃貸DX賃貸仲介事業、売買DXインベスト事業、インキュベーション事業を展開する企業です。連結子会社9社と非連結子会社1社を含む計10社で構成され、各社がそれぞれの事業セグメントを担当しています。主要な経営指標として、2024年6月期の売上高は42,065,394千円、経常利益は2,507,688千円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,638,128千円となっています。従業員数は連結で354人、提出会社単体で152人です。企業理念は「住まいの未来を創造する」という大志を抱き、出会った人全てに夢を提供することを目指しています。

事業内容

株式会社アンビションDXホールディングスの事業は以下の4つのセグメントに分かれています。

1. **賃貸DXプロパティマネジメント事業**:
– 不動産所有者から家賃保証付きで物件を借り上げ、一般消費者に賃貸するサブリース事業を中心に展開。
– 入居者募集代理業務や入退去時の原状回復業務も行う。
– 高入居率を維持するための「ALL ZERO PLAN」や「SUPER ZERO PLAN」などの賃料プランを提供。
– DX施策として『AMBITION Cloud』を導入し、業務効率化と生産性向上を図る。

2. **賃貸DX賃貸仲介事業**:
– 営業店舗を構え、賃貸物件を探している一般消費者に対し、自社物件および他社物件を紹介。
– WEB集客、リモート接客、VR内見、電子契約などの非対面サービスを強化。
– AI×RPAツール『ラクテック』を導入し、業務効率化と販管費の抑制を実現。

3. **売買DXインベスト事業**:
– 東京圏のプレミアムエリアで新築デザイナーズマンションの開発・販売を行う。
– バリューアップ(内装工事や賃貸付け)を行い、適正価格で一般消費者向けに販売。
– 不動産特定共同事業の許可を取得し、不動産投資クラウドファンディングサービス『A funding』を運営。

4. **インキュベーション事業**:
– ベンチャー企業への投資、資本業務提携、投資先企業の支援を行う。
– 不動産DX事業とシナジー効果のあるベンチャー企業への投資を推進し、業務システムへの先端技術の早期導入を図る。

これらの事業を通じて、同社は不動産ビジネスのDX化を推進し、デジタルとリアルを融合した唯一の不動産デジタルプラットフォーマーを目指しています。