トラストホールディングス株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 2.08 3.29 58.1
PER(株価収益率) 28.70 24.0 9.10 5.40 8.89 64.8
ROA(総資産利益率) 2.5 3.79 52.0
ROE(自己資本利益率) 7.80 10.0 23.29 47.0 44.0 -6.4
売上高利益率 1.79 2.5 38.9
純利益 240百万円 338百万円 41.0
売上高 13,561百万円 12,338百万円 12,668百万円 13,418百万円 13,694百万円 2.1
純資産 423百万円 623百万円 915百万円 47.0
総資産 9,496百万円 8,912百万円 8,564百万円 9,432百万円 8,838百万円 -6.3

株価の割安性:割安

この企業は、PERが8.89倍PBRが3.29倍と市場平均を下回るPERと上回るPBRを示しています。PERが15倍を下回っているため、割安と判断されます。割安の要因としては、ROEが44.0%と高い自己資本利益率を維持していることや、売上高利益率が2.5%と改善していることが挙げられます。一方で、PBRが高いのは、純資産の増加や資産の評価が高まっていることが影響している可能性があります。結論として、株価は割安と見られますが、資産の評価が高いため、投資家は慎重に判断する必要があります。

収益性:平均的

当期のROEは44.0%、ROAは3.79%、売上高利益率は2.5%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEは10%を大きく上回っているため「高い」と評価できますが、ROAは5%を下回り、売上高利益率も低いため、総合的に見ると収益性は平均的と判断できます。

収益性が平均的である要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高は前期比2.1%増加しているものの、売上高利益率が2.5%と低いことから、コスト管理や価格競争の影響が大きいと推測されます。また、駐車場事業や不動産事業の売上は増加しているものの、メディカルサービス事業やその他の事業での損失が収益性を押し下げています。これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、コスト管理の強化や高収益案件の獲得が必要です。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比2.1%増加し、13,694百万円に達しています。純利益は41%増加し、338百万円となっています。営業利益も18.7%増加し、675百万円、経常利益も19.0%増加し、607百万円となっています。これらの数値は、企業が安定した成長を遂げていることを示しています。

要因としては、駐車場事業の収益性向上や不動産事業における新築マンションの販売強化が大きく寄与しています。特に、駐車場事業では経済活動の回復に伴い駐車場利用が活発に推移し、料金変更等の施策が功を奏しています。また、駐車場等小口化事業も大幅に成長しており、これが全体の業績向上に寄与しています。

トラストホールディングス株式会社の概要や事業内容など

企業名 トラストホールディングス株式会社
URL http://www.trust-hd.co.jp/
業種 不動産業
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社及び連結子会社10社で構成されており、主に駐車場事業、不動産事業、駐車場等小口化事業、メディカルサービス事業、RV事業を展開しています。駐車場事業はトラストパーク株式会社及び株式会社グランシップが担当し、遊休地の有効利用や既存駐車場の活性化を目的としています。不動産事業はトラスト不動産開発株式会社が行い、ファミリーマンションの分譲事業を中心に展開しています。駐車場等小口化事業はトラストパーク株式会社及びトラストアセットパートナーズ株式会社が担当し、不動産特定共同事業法に基づく駐車場小口化商品「トラストパートナーズ」の販売を行っています。メディカルサービス事業はトラストメディカルサポート株式会社及び株式会社嘉麻の庄が担当し、医療機関等への不動産賃貸や各種コンサルティングを提供しています。RV事業は株式会社RVトラストが担当し、キャンピングカーの製造、販売及びカスタマイズを行っています。また、温浴施設の運営や警備事業、高濃度水素水の製造・販売なども手掛けています。

事業内容

当社グループの事業は以下の通りです:

1. 駐車場事業:トラストパーク株式会社及び株式会社グランシップが担当し、遊休地の有効利用や既存駐車場の活性化を目的としています。都市基盤としての駐車場の開発や活性化を通じて、社会的に有効活用することを目指しています。

2. 不動産事業:トラスト不動産開発株式会社が担当し、「人へ、街へ、次世代へ末永く愛される住まい」をコンセプトに、ファミリーマンションの分譲事業を中心に展開しています。

3. 駐車場等小口化事業:トラストパーク株式会社及びトラストアセットパートナーズ株式会社が担当し、不動産特定共同事業法に基づく駐車場小口化商品「トラストパートナーズ」の販売を行い、長期安定的な資産運用をサポートしています。

4. メディカルサービス事業:トラストメディカルサポート株式会社及び株式会社嘉麻の庄が担当し、医療機関等への不動産賃貸や各種コンサルティングを提供し、地域医療を支援しています。

5. RV事業:株式会社RVトラストが担当し、「新しいライフスタイルをサポートする」をコンセプトに、キャンピングカーの製造、販売及びカスタマイズを行っています。

6. その他事業:温浴施設の運営、駐車場事業に付随する機械警備及びイベント・商業施設の常駐警備、高濃度水素水の製造・販売などを行っています。

これらの事業を通じて、当社グループは地域社会の幸福に貢献することを目指しています。