相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 0.66 | 0.67 | 1.4 |
PER(株価収益率) | 3886.0 | 10.69 | 14.89 | 14.0 | 45.40 | 224.3 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 2.90 | 0.89 | -69.0 |
ROE(自己資本利益率) | 0.0 | 10.39 | 4.80 | 4.80 | 1.5 | -68.8 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 2.20 | 0.69 | -68.2 |
純利益 | ー | ー | ー | 5,469百万円 | 1,733百万円 | -68.3 |
売上高 | 217,943百万円 | 233,215百万円 | 232,332百万円 | 244,540百万円 | 252,936百万円 | 3.4 |
純資産 | ー | ー | 15,163百万円 | 115,700百万円 | 117,240百万円 | 1.3 |
総資産 | 175,734百万円 | 207,909百万円 | 193,299百万円 | 186,505百万円 | 201,884百万円 | 8.2 |
株価の割安性:割高
この企業のPERは45.40倍、PBRは0.67倍であり、PERが市場平均の15倍を大きく上回っているため、割高と判断されます。PBRは1倍を下回っているため割安と見えますが、PERの高さがそれを相殺しています。割高の要因としては、純利益の大幅な減少(前期比68.3%減)やROEの低下(前期比68.8%減)が挙げられます。これらの要素が投資家の期待を下回り、株価が高く評価されている一方で、実際の業績が追いついていない状況です。
収益性:低い
当期のROEは1.5%、ROAは0.89%、売上高利益率は0.69%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEとROAはそれぞれ10%と5%を目安にすると低いと判断できます。売上高利益率も0.69%と非常に低いです。
収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高は前期比3.4%増加しているものの、純利益が68.3%減少しており、利益率が大幅に低下しています。特に、滞留在庫の処分や、秋冬物商品のクリアランス販売が利益率の低下に寄与しています。また、新規出店や新倉庫の立ち上げ、店舗システム更新などの投資が増加し、販売費及び一般管理費が前年よりも大きく増加したことも影響しています。
業績のトレンド:不調
この企業の業績トレンドは「不調」と判断されます。売上高は前期比3.4%増加し、成長を見せていますが、純利益は68.3%減少し、ROAやROEも大幅に低下しています。特に、ROEは前期の4.8%から当期の1.5%に急落しており、自己資本利益率の大幅な低下が見られます。また、売上高利益率も68.2%減少しており、利益率の低下が顕著です。
要因としては、新規出店や新倉庫の立ち上げ、店舗システム更新などの投資が増加したことや、人件費の上昇が挙げられます。また、猛暑や暖冬の影響でアパレルや小物の売上が伸び悩んだことも影響しています。これらの要因が重なり、営業利益や経常利益の減少に繋がっています。
株式会社アルペンの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社アルペン |
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URL | https://store.alpen-group.jp/corporate/ |
業種 | 小売業 |
決算日 | 6月30日 |
企業概要
株式会社アルペンは、1972年に設立され、スポーツ用品の専門小売業として事業を展開しています。現在、アルペンはスポーツ用品の販売および製造を主たる事業とし、国内外に広がる店舗ネットワークを持っています。アルペンの事業は、スポーツ用品、レジャー用品の販売および製造を中心に、スキー場やゴルフ場の運営、フィットネスクラブの運営など多岐にわたります。2024年6月末現在、アルペンはスポーツ業態188店舗、ゴルフ業態196店舗、アウトドア業態24店舗、フィットネスクラブ9店舗を展開しており、全国的に広がる店舗網を持っています。また、アルペンは「スポーツをもっと身近に」をパーパス(存在意義)として掲げ、誰もがスポーツを楽しみ、健康で充実した日常を送れる世界の実現を目指しています。経営方針としては「スポーツ業界のイノベーターになる」ことを掲げ、革新的な取り組みに挑戦し続けることで、スポーツ市場を変革するリーディングカンパニーを目指しています。
事業内容
アルペンの事業は主に以下の二つのセグメントに分かれます。①小売事業:スポーツ用品の販売および製造を行い、ゴルフ用品、スポーツ・カジュアルウェア、スポーツシューズ、トレーニング・フィットネス用品、テニス、卓球等のラケット用品、野球・サッカー等の球技用品、自転車用品、アウトドアウェア、キャンプ・トレッキング用品、マリン用品、スキー・スノーボード用品など多岐にわたる商品を取り扱っています。②その他:スキー場、ゴルフ場の運営、およびフィットネスクラブの運営を行っています。アルペンは、時代とともに取り扱うスポーツアイテムを変遷・拡大し、店舗形態も多様化しています。スキー用品の販売を主体とした「アルペン」、ゴルフ用品の「ゴルフ5」、一般スポーツ用品を備えた「スポーツデポ」、女性限定のフィットネス施設「アルペンクイックフィットネスクラブ」、アウトドアに特化した「アルペンアウトドアーズ」、山にフォーカスした「アルペンマウンテンズ」など、多様な店舗形態で全国展開しています。さらに、アルペンはEC市場への対応も進めており、自社ECサイトの運営や外部モールへの出店を通じて、オンラインとオフラインをシームレスに連動させた新たな購買体験を提供しています。