| 企業名 | インスペック株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.inspec21.com/ |
| 業種 | 電気機器 |
| 決算日 | 4月30日 |
| 資本金（百万円） | 1141.0 |
| 所在地 | 仙北市角館町雲然荒屋敷７９番地の１ |
企業概要
インスペック株式会社は、基板検査装置関連機器の製造・販売を主な事業としています。経営方針として「確かな技術とあくなき挑戦で、創造社会を切り拓く」を掲げ、2030年を目標に中長期経営計画「インスペックVision 2030」を策定しています。主な課題としては、高い競争力を持つ装置の開発、収益体制の改善、海外市場向け販売の強化、人材の育成、コーポレート・ガバナンスの強化などが挙げられます。
各事業の内容と状況
インスペック株式会社は、スマートフォンやタブレットPC、ウェアラブル端末などに使用される半導体パッケージ基板や精密プリント基板の外観検査装置の開発、製造、販売及び保守サービスを行っています。特に、ロールtoロール型検査装置やフラットベッド型検査装置が主力製品です。
従業員について
| 従業員数（人） | 平均年齢（歳） | 平均勤続年数（年） | 平均年間給与（千円） |
|---|---|---|---|
| 85 | 41.9 | 10.3 | 5692 |
労働組合は結成されていませんが、労使関係は円満に推移しています。また、管理職に占める女性労働者の割合は4.5％、男性労働者の育児休業取得率は0％、労働者の男女の賃金の差異は全労働者で65.3％です。
関連企業
インスペック株式会社は、台湾英視股份有限公司と共にグループを構成しています。台湾英視股份有限公司は連結の範囲から除外されています。
業績
| 指標 | 当期（2024年4月期） | 前期比（％） |
|---|---|---|
| 売上高（千円） | 1,668,357 | -27.2 |
| 経常利益（千円） | -263,297 | -423.0 |
| 当期純利益（千円） | -353,827 | -548.7 |
| 純資産額（千円） | 1,079,166 | -23.3 |
| 総資産額（千円） | 3,739,515 | -6.0 |
各指標の増減について
売上高は半導体市場の低迷や中国向け案件の受注・売上計画の遅延により減少しました。経常利益と当期純利益も同様の理由で大幅に減少しています。純資産額は当期純損失の計上により減少しました。
今後の見通し
| 指標 | 次期（2025年4月期）予想 | 当期比（％） |
|---|---|---|
| 売上高（千円） | 2,000,000 | +20.0 |
| 経常利益（千円） | 100,000 | +138.0 |
| 当期純利益（千円） | 50,000 | +114.1 |
見通しの増減について
次期の売上高は、半導体市場の回復や新製品の投入により増加が見込まれています。経常利益と当期純利益も同様に増加が予想されています。
主要なリスク
インスペック株式会社の主要なリスクとして、以下の点が挙げられます。
- 設備投資需要の変動：景気変動による設備投資の増減が業績に影響を与える可能性があります。
- 他社との競合：競争力のある新製品を開発できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 新製品の開発・販売：新製品の開発が成功しない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 製品のライフサイクル：技術革新の進展が早い分野であるため、開発の遅れが業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 製品保証：品質不良や製品不具合に対する保証費用が増加した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 優秀な人材の確保：必要な人材を確保できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 検収時期の変動：ユーザーの検収タイミングによって売上が変動し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 有利子負債の依存度：金利が上昇した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 知的財産権：他社による権利侵害や当社が第三者の権利を侵害した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 経営陣への依存度：主要な経営陣が離職した場合、事業活動に重大な影響を与える可能性があります。
- 小規模組織：事業規模が拡大し、社内体制の構築が実現できない場合、事業運営に制約を受ける可能性があります。
- 海外展開：海外市場での規制や法律、政情不安などが業績に影響を及ぼす可能性があります。
- 自然災害：自然災害や感染症が事業活動に影響を与える可能性があります。
- 企業買収、資本提携：期待していたシナジー効果が得られない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
インスペック株式会社は、基板検査装置関連機器の製造・販売を主な事業とし、2030年を目標に中長期経営計画「インスペックVision 2030」を策定しています。2024年4月期の業績は半導体市場の低迷や中国向け案件の遅延により減少しましたが、次期は市場の回復や新製品の投入により増加が見込まれています。主要なリスクとしては、設備投資需要の変動や他社との競合、新製品の開発・販売などが挙げられます。総じて、現状は厳しいものの、今後の見通しは明るいと言えるでしょう。
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