2024-06-27有価証券報告書 フルハシEPO株式会社

企業名 フルハシEPO株式会社
URL https://www.fuluhashi.co.jp/
業種 サービス業
決算日 3月31日
資本金(百万円) 310.0
所在地 名古屋市中区金山一丁目14番18号







有価証券報告書の解説

企業概要

当社グループは、当社、連結子会社5社及び持分法適用関連会社2社の計8社で構成されており、木質廃棄物の再資源化処理を行い、再資源化した木材チップを燃料や原料製品として販売するほか、建設副産物の再資源化、物流機器の製造・販売、中古物流機器の買取販売など、各種環境ソリューションを展開しています。

各事業の内容と状況

当社グループは、「バイオマテリアル事業」、「資源循環事業」、「環境物流事業」及び「その他」の各事業を展開しています。

  • バイオマテリアル事業: 木質廃棄物の再資源化処理受託及び木材チップの販売を行っています。再資源化処理受託では、家屋等の解体現場や住宅建設現場から排出される木質廃棄物を受託し、木材チップ製品として加工・製造しています。
  • 資源循環事業: 住宅建設現場等から排出される建設副産物の再資源化処理を受託しています。建設副産物のうち木質廃棄物は、バイオマテリアル事業の工場で再生され、その他の副産物も資源として売却しています。
  • 環境物流事業: 木製パレット等の物流機器の製造・仕入・販売を展開しています。国内では新品の物流機器の販売に加え、中古物流機器の買取・販売にも注力しています。
  • その他: 環境コンサルティングや警備請負、人材派遣サービスを提供しています。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(名) 平均臨時雇用人員(名)
バイオマテリアル事業 197 8
資源循環事業 69 16
環境物流事業 54 10
その他 40 37
全社(共通) 92 5
合計 452 76

提出会社の従業員数は276名で、平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は8.4年、平均年間給与は5120千円です。

関連企業

  • 株式会社フィニティ: 廃棄物処理・再資源化・収集運搬
  • FULUHASHI CORPORATION(THAILAND)LTD.: 物流機器製造販売
  • FULUHASHI CORPORATION(VIETNAM)LTD.: 物流機器製造販売
  • 株式会社フルハシ環境総合研究所: 環境コンサルティング
  • ASAPSECURITY株式会社: 警備請負人材派遣
  • ジャパンバイオエナジー株式会社: 廃棄物処理・再資源化
  • ジャパンバイオエナジーホールディング株式会社: ジャパンバイオエナジー株式会社の経営管理全般

業績

指標 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月 2024年3月 前期比(%)
売上高 (千円) 7,763,557 7,694,241 7,716,219 8,076,657 8,753,627 108.4
経常利益 (千円) 564,071 623,472 837,960 1,049,597 1,246,183 118.7
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 328,566 411,031 569,706 743,722 263,265 35.4
包括利益 (千円) 327,618 416,082 560,383 750,248 279,935 37.3
純資産額 (千円) 1,492,373 1,729,858 2,115,536 5,052,453 5,023,797 99.4
総資産額 (千円) 9,136,972 8,959,444 9,258,421 11,311,523 11,325,947 100.1

各指標の増減について

売上高は前年同期比で8.4%増加し、8,753,627千円となりました。これは、バイオマテリアル事業における木材チップの需要増加が主な要因です。経常利益は18.7%増加し、1,246,183千円となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は35.4%減少し、263,265千円となりました。これは、特別損失として投資有価証券評価損及び債務保証損失引当金を計上したためです。

今後の見通し

指標 2024年3月 2025年3月 (予測) 当期比(%)
売上高 (千円) 8,753,627 9,200,000 105.1
経常利益 (千円) 1,246,183 1,300,000 104.3
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 263,265 500,000 189.9

見通しの増減について

今後の見通しとして、売上高は5.1%増加し、9,200,000千円を見込んでいます。経常利益は4.3%増加し、1,300,000千円、親会社株主に帰属する当期純利益は189.9%増加し、500,000千円を予測しています。これは、バイオマテリアル事業及び資源循環事業の拡大が主な要因です。

まとめ

当社グループは、木質廃棄物の再資源化処理を中心に、バイオマテリアル事業、資源循環事業、環境物流事業を展開しています。2024年3月期の業績は、売上高が8,753,627千円、経常利益が1,246,183千円と好調でしたが、特別損失の影響で親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。今後の見通しとしては、売上高、経常利益、当期純利益ともに増加を見込んでおり、特にバイオマテリアル事業及び資源循環事業の拡大が期待されます。全体として、当社グループの業績は好調であり、今後も持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進むことが期待されます。


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