| 企業名 | 新日本電工株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.nippondenko.co.jp/ |
| 業種 | 鉄鋼 |
| 決算日 | 12月31日 |
| 資本金（百万円） | 11072.0 |
| 所在地 | 中央区八重洲一丁目４番１６号 |
企業概要
この企業は、合金鉄、機能材料、環境、電力の各事業を中心に展開しており、複数の子会社および関連会社で構成されています。主な事業としては、鉄鋼製品の製造・販売があり、特にマンガンを中心とした合金鉄の製造に力を入れています。
各事業の内容と状況
合金鉄事業
フェロマンガンやシリコマンガンの製造・販売が主な業務です。最近ではマンガン鉱石の市況下落により業績が減少しましたが、生産効率の向上やコスト削減を図りつつ、安定収益の確保に努めています。
機能材料事業
酸化ジルコニウムやリチウムイオン電池正極材料などの製造・販売を行っています。特に電池材料の販売は順調に推移しており、今後の成長が期待されています。
環境事業
排水処理装置や焼却灰の溶融固化処理を行っています。最近では新しい溶融炉の稼働が始まり、処理能力が向上しました。
電力事業
再生可能エネルギーを利用した売電事業を行っています。気象条件により業績は変動しますが、長期的な安定収益が期待されています。
従業員について
| 事業の名称 | 従業員数(名) |
|---|---|
| 合金鉄事業 | 212 |
| 機能材料事業 | 237 |
| 環境事業 | 54 |
| 電力事業 | 16 |
| 全社(共通) | 106 |
| 合計 | 625 |
平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は16.3年、平均年間給与は7,395,118円です。
関連企業
以下に主な関連企業を挙げます。
- 電工興産㈱
- 日電徳島㈱
- Pertama Ferroalloys SDN.BHD.
- Kudumane Japan(同)
業績
| 決算年月 | 2019年12月 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円) | 70,477 | 54,004 | 65,978 | 79,341 | 76,406 |
| 経常利益 (百万円) | △6,426 | 3,063 | 6,870 | 10,367 | 2,465 |
| 当期純利益 (百万円) | △14,240 | 2,615 | 7,768 | 7,949 | 4,375 |
| 包括利益 (百万円) | △14,537 | 2,132 | 9,188 | 10,849 | 5,161 |
| 純資産額 (百万円) | 54,268 | 56,430 | 64,325 | 69,225 | 71,701 |
| 総資産額 (百万円) | 85,224 | 86,171 | 95,888 | 104,943 | 101,015 |
各指標の増減について
最近の経常利益は前年同期比で大幅に減少しました。これは、マンガン鉱石市況の下落や電力価格の上昇などの影響によるものです。売上高もやや減少しましたが、全体的な収益体制の改善により、包括利益や純資産額は増加傾向にあります。
リスクについて
この企業が抱える主なリスクとして、次の点が挙げられます。
- 合金鉄市況の変動: 国際市況に依存しているため価格変動が業績に大きく影響します。
- 原料コストの上昇: 特に電力コストやマンガン鉱石の価格上昇が収益に影響を及ぼします。
- 地政学リスク: 海外事業が多いため、国際情勢や為替レートの変動にも影響を受けやすいです。
まとめ
この企業は合金鉄、機能材料、環境、電力の各事業を展開しており、特に電子材料やリチウムイオン電池関連の需要が今後の成長を支えると考えられます。一方で、合金鉄市況や電力コストの変動に対するリスクも抱えています。全体的には、収益基盤の強化や新規ビジネスの展開により、将来の成長が期待できる企業です。
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