2024-03-27有価証券報告書  カルナバイオサイエンス株式会社

企業名 カルナバイオサイエンス株式会社
URL https://www.carnabio.com/japanese/
業種 医薬品
決算日 12月末日
資本金(百万円) 558.0
所在地 神戸市中央区港島南町一丁目5番5号





有価証券報告書の解説記事


企業概要

カルナバイオサイエンス株式会社は、1999年に日本オルガノン株式会社の研究部門をスピンオフして設立されました。主に、創薬事業と創薬支援事業を展開しており、キナーゼ阻害薬の研究開発に注力しています。

各事業の内容と状況

創薬事業: 患者を対象とした臨床試験を実施し、米国や日本での臨床開発に注力しています。また、製薬企業と連携し、創薬標的の発見から上市までの研究開発を行っています。

創薬支援事業: 製薬企業やバイオベンチャー向けにキナーゼ阻害薬研究支援のための製品やサービスを提供しています。特に、プロファイリングやスクリーニングサービスが高評価を受けています。

従業員について

項目 数値
従業員数 64名 (臨時従業員: 8名)
平均年齢 46.8歳
平均勤続年数 10.3年
平均年間給与 7,020千円

関連企業

関連企業として、米国に設立したCarnaBio USA, Inc.があります。この企業は創薬支援事業や創薬事業のハブとして機能しており、重要な連結子会社となっています。

業績

決算年度 売上高 (千円) 経常損失 (千円) 当期純損失 (千円) 純資産 (千円) 自己資本比率 (%)
2019年12月 3,207,423 957,161 828,289 3,853,522 71.5
2020年12月 1,133,346 △1,077,096 △1,111,032 3,824,010 79.0
2021年12月 2,017,529 △522,992 △534,474 4,315,572 79.3
2022年12月 1,386,748 △1,278,820 △1,349,539 3,641,844 85.0
2023年12月 1,625,889 △1,126,283 △1,152,895 3,877,535 89.1

各指標の増減について

売上高は、2019年以降増減を繰り返しながらも、2023年には若干の増加を見せました。自己資本比率は着実に上昇しており、これは財務の健全性を示しています。一方、経常損失と当期純損失は依然として高い水準にあり、収益性の改善が課題です。

リスクについて

カルナバイオサイエンス株式会社が直面する主なリスクには、以下の点が挙げられます:

  • 研究開発リスク: 医薬品の研究開発には大きな投資が必要であり、開発の途中で中止や延期となるリスクがあります。
  • 導出計画のリスク: 医薬品候補化合物の導出交渉が難航する可能性があります。
  • 資金調達リスク: 研究開発資金を確保するための資金調達が困難になるリスク。

まとめ

カルナバイオサイエンス株式会社は、キナーゼ阻害薬の研究開発に特化し、大手製薬企業との提携やライセンス契約を通じて事業を展開しています。現状では高い研究開発費用を必要とし、収益性の改善が最大の課題ですが、自己資本比率の増加など財務の安定性を示す指標も見られます。今後の臨床試験の成功と新薬の上市により、業績の改善が期待されます。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。