2024-02-28有価証券報告書 株式会社ラクト・ジャパン

企業名 株式会社ラクト・ジャパン
URL https://www.lactojapan.com/ja/index.html
業種 卸売業
決算日 11月30日
資本金(百万円) 1134.0
所在地 中央区日本橋二丁目11番2号

有価証券報告書の解説記事

企業概要

株式会社ラクト・ジャパンは、食品事業を中心に活動する企業で、乳製品原料、食肉及び食肉加工品、チーズの製造・販売を行っています。国内外に関連企業を擁し、広範囲にわたるサプライチェーンを持つことで、高品質な食品原料を安定的に供給しています。

各事業の内容と状況

  1. 乳原料・チーズ部門:
  2. 内容: この部門では、生乳から派生した多種多様な乳製品原料やナチュラルチーズを取り扱っています。主に海外から食品原料を調達し、日本国内の乳製品メーカーへの販売を行っています。
  3. 現状と見通し: 国内の酪農環境の変化と安心・安全な食品原料の需要が高まる中、輸入品の比率が増加しています。また、乳製品の市場も健全に推移しています。

  4. 食肉食材部門:

  5. 内容: 食肉及び食肉加工品の輸入・販売を行っており、米国の大手仕入先からの良質な豚肉を日本国内に供給しています。生ハムやサラミなどの高級食材も取り扱っています。
  6. 現状と見通し: 食肉の輸入価格が上昇しており、調達コストがリスクとなっていますが、新規サプライヤーの開拓に注力して安定した供給体制を維持しています。

  7. アジア事業:

  8. 内容: アジア市場をターゲットとし、シンガポール、タイ、インドネシアでチーズの製造・販売をしています。また、乳原料の販売も行い、現地の日系及び現地食品メーカーに供給しています。
  9. 現状と見通し: 食の欧米化の影響でアジア地域の乳製品市場は拡大傾向にあります。シンガポール新工場の稼働によって事業規模の拡大が見込まれます。

従業員について

2023年11月末現在、ラクト・ジャパン全体の従業員数は377人で、臨時雇用者数は19人です。提出会社における平均年齢は36歳11か月、平均勤続年数は7年5か月、平均年間給与は約820万円です。

区分の名称 従業員数(人) 臨時雇用者数(人)
乳原料・チーズ 71 2
食肉食材 14 0
アジア事業・その他 254 17
全社(共通) 38 0
合計 377 19

関連企業

ラクト・ジャパンは国内子会社1社と、海外子会社9社に関連企業を持ち、それぞれの地域で事業を展開しています。

名称 住所 資本金 主要な事業の内容
LACTO USA INC. Torrance, CA, USA 1,000千米ドル 乳原料・チーズの仕入販売
LACTO OCEANIA PTY. LTD. Melbourne, VIC, Australia 1,500千豪ドル 乳原料・チーズの仕入販売
LACTO ASIA PTE.LTD. Singapore 4,200千シンガポールドル & 21,000千米ドル 乳原料の仕入販売及びチーズの製造販売
その他…

業績

年度ごとの業績は以下の通りです。

回次 2019年11月 2020年11月 2021年11月 2022年11月 2023年11月
売上高 116,794,379千円 110,837,536千円 110,883,524千円 147,423,378千円 158,328,290千円
経常利益 2,746,579千円 2,780,741千円 2,681,818千円 3,134,610千円 2,847,982千円
親会社株主に帰属する当期純利益 1,963,038千円 2,062,180千円 1,959,126千円 2,286,794千円 2,048,589千円

各指標の増減について

  • 売上高: 前期比 +7.4%
  • 経常利益: 前期比 -9.1%
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 前期比 -10.4%

売上高は記録的な増加を見せましたが、経常利益と当期純利益は減少しました。国際乳製品価格の動向や為替相場の影響が大きな要因となっています。

リスクについて

  1. 政治・経済動向や気候変動の影響: 国内外での政治・経済の動向や気候変動は、乳製品や食肉の生産や価格に影響を与える可能性が高いです。
  2. 法的規制: 各国の食品に関する法規制やその改正は、ラクト・ジャパンの業務に影響を及ぼす可能性があります。
  3. 感染症拡大によるリスク: COVID-19のような感染症の拡大は、物流や消費動向に大きな影響を与える可能性があります。

まとめ

ラクト・ジャパンは、乳製品や食肉市場における広範なネットワークを背景に安定した供給体制を築いていますが、国際的な経済情勢や気候変動によるリスクが存在します。全体的に見ると、業績は堅調に推移しており、特にアジア市場の成長が期待されます。中長期的には、シンガポール新工場の稼働や機能性食品原料の拡充により、更なる成長が見込まれます。

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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。