2023-12-25有価証券報告書 クリングルファーマ株式会社

企業名 クリングルファーマ株式会社
URL https://www.kringle-pharma.com/
業種 医薬品
決算日 9月末日
資本金(百万円) 50.0
所在地 茨木市彩都あさぎ七丁目7番15号彩都バイオインキュベータ207号






有価証券報告書の解説


企業概要

当社は難治性疾患、すなわち「症例数が少なく、原因不明で、治療法が確立しておらず、生活面への長期にわたる支障がある疾患」に対する治療薬の研究開発を行う大学発バイオベンチャーです。設立以来、中村敏一教授の発見したHGFタンパク質を基に、組換えDNA技術を活用して医薬品の開発を進めています。

各事業の内容と状況

当社は、脊髄損傷急性期、ALS、声帯瘢痕などの難治性疾患に対する医薬品開発に注力しています。各事業の詳細は以下のとおりです:

  • 脊髄損傷急性期: 第Ⅲ相試験が進行中。
  • ALS: 第Ⅱ相試験が進行中。
  • 声帯瘢痕: 第Ⅲ相試験が進行中。

従業員について

従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
13 47.6 2.3 5084

注:従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は100分の10未満のため記載していません。

関連企業

該当する関連企業はありません。

業績

項目 当期数値(千円) 前期比(%)
売上高 69,250 -82.3
営業損失 888,762 -31.3
経常損失 852,660 -12.6
当期純損失 854,151 -12.6

各指標の増減について

当事業年度の売上高はクラリス・バイオセラピューティクス社との契約に基づく技術アクセスフィーのみの収益で、大幅な減少を示しました。営業損失、経常損失、当期純損失の増加は、研究開発費用の増加と売上の減少に起因します。

リスクについて

当社が直面するリスクには以下のものがあります:

  • 医薬品開発の不確実性:臨床試験の結果が予想と異なる場合、開発の遅延や中止が発生するリスクは高いです。
  • 財務体質の強化:継続的な収益が得られるまでに多額の資金が必要で、資金調達がうまくいかない場合、事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
  • 規制関連リスク:医薬品の製造販売においては「薬機法」など複数の法令に準拠する必要があり、違反が認められた場合、許認可取り消しなどのリスクがあります。

まとめ

当社は難治性疾患の治療薬開発に特化しており、特にHGFタンパク質を利用した研究に注力しています。これまでの研究で得られた成果と今後の試験フェーズから判断すると、将来的な見通しは前向きですが、依然として高い開発リスクを含んでいます。リスク管理を徹底しつつ、研究開発投資を続けることで、ポテンシャルのある医薬品の開発に期待が持てます。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。