2023-06-30有価証券報告書 株式会社ＦＲＯＮＴＥＯ

企業概要

FRONTEO株式会社は人工知能を活用したさまざまなソリューションを提供する企業です。主にライフサイエンスAI事業とリーガルテックAI事業の2つの事業部門を展開しています。

各事業の内容と状況

AIソリューション事業

ライフサイエンスAI分野では、創薬研究において人工知能を活用し、効率化や成功確率の向上を目指しています。特に「会話型 認知症診断支援AIプログラム」や「統合失調症診断支援AIプログラム」などのAI医療機器の開発を進めています。

ビジネスインテリジェンス分野

「KIBIT Eye」などのソフトウェアを提供し、企業のデータ解析を支援しています。また、経済安全保障分野では、サプライチェーン解析や株主支配ネットワーク解析などのソリューションを提供しています。

リーガルテックAI事業

eディスカバリサービスとフォレンジックサービスを主に提供しており、電子データの証拠保全やドキュメントレビューなどを行います。AIを活用した「KIBIT Automator」での文書レビューも強化しています。

従業員について

関連企業

• FRONTEO USA, Inc. (米国 カリフォルニア州)
• P.C.F. FRONTEO株式会社 (東京都港区)
• FRONTEO Korea,Inc. (韓国 ソウル市)
• FRONTEO Taiwan,Inc. (台湾 台北市)

業績

各指標の増減について

2023年3月期は売上高が前年同期比34.0%の大幅減少となりました。主な理由として、リーガルテックAI事業の大型案件の低調や戦略的な非AIビジネスの削減が挙げられます。また、営業損失や経常損失も大幅に悪化しました。

リスクについて

主なリスクは以下の通りです:

• 技術革新への対応が遅れた場合、事業および経営成績に重大な影響を与える可能性があります。
• 顧客の重要な情報を扱うため、情報セキュリティの不備が発生すると信用の低下や賠償請求のリスクがあります。
• 有能な人材の確保が困難な場合、経営活動に支障が生じる可能性があります。
• 為替相場の変動が収益や財務諸表に影響を与える可能性があります。
• 気候変動による自然災害や異常気象などのリスクがあります。

まとめ

FRONTEO株式会社は、人工知能技術を活用して多様なビジネスソリューションを提供する企業です。過去の業績は好調とは言えませんが、特にライフサイエンスAI分野とビジネスインテリジェンス分野での成長が期待されます。現在の見通しとしては、技術革新と市場拡大に伴う成長機会を追求しており、今後の事業展開に注目が必要です。