ジャパンクラフトホールディングス株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名        
PBR
PER(株価収益率)
ROA(総資産利益率) -25.79 -18.5
ROE(自己資本利益率) -34.59 -58.29 -52.29
売上高利益率 -19.29 -13.60
純利益 -3,283百万円 -2,092百万円
売上高 15,712百万円 16,994百万円 15,394百万円 -9.4
純資産 100百万円 5,027百万円 2,967百万円 -41.0
総資産 10,193百万円 12,712百万円 11,290百万円 -11.2

株価の割安性:割安

この企業のPERおよびPBRの具体的な値は提供されていませんが、業績から判断すると割安と考えられます。特に、ROEが-52.29%、ROAが-18.5%と非常に低く、純利益も大幅な赤字(-2,092百万円)であることから、収益性が低いことがわかります。売上高も前期比で9.4%減少しており、経営環境は厳しい状況です。これらの要因から、投資家の評価が低く、株価が割安となっている可能性が高いです。業績改善が必要とされるため、今後の経営戦略の実行が重要です。

収益性:低い

当期のROEは-52.29%、ROAは-18.5%、売上高利益率は-13.60%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEとROAはそれぞれ10%と5%を目安にすると収益性は低いと判断できます。売上高利益率も-13.60%と非常に低いです。

収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高が前期比9.4%減少しており、経常損失や純損失も大きく減少しています。特に、手芸業界及び出版業界における競争激化やユーザー減少が影響していると考えられます。また、不採算店舗の閉鎖や希望退職の実施など、構造改革に伴うコストが収益性に影響を与えています。さらに、減損損失の計上も特別損失として収益性を低下させる要因となっています。

業績のトレンド:不調

この企業の業績トレンドは「不調」と判断されます。売上高は前期比9.4%減少し、15,394百万円となっています。純利益も前期の-3,283百万円から当期は-2,092百万円と改善は見られるものの、依然として大きな赤字を計上しています。ROAやROEも依然としてマイナスであり、特にROEは-52.29%と非常に低い水準にあります。

要因としては、手芸業界及び出版業界の厳しい経営環境が挙げられます。百円ショップとの競合激化や趣味の多様化、愛好者の高齢化によるユーザー減少が影響しています。また、不採算店舗の閉鎖や希望退職の実施などの構造改革が進行中であり、これらのコストが業績に影響を与えています。さらに、物価高騰や世界的な金融引き締めも経営環境を厳しくしています。

ジャパンクラフトホールディングス株式会社の概要や事業内容など

企業名 ジャパンクラフトホールディングス株式会社
URL https://www.jcraft-hd.co.jp/
業種 小売業
決算日 6月30日

企業概要

当社は、持株会社として傘下グループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務を行っております。 当社グループは、当社及び子会社3社によって構成されており、主に手芸に関連する小売店の展開、書籍の出版及び教室の運営を行っております。当社のその他関係会社は、合同会社ルビィであり、業務資本提携を行っております。 当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は、小売事業と出版・教育事業の2部門に分かれております。小売事業は手芸専門店「クラフトハートトーカイ」を中心とした店舗やECモールサイトでの手芸用品・生活雑貨等の販売を行い、出版・教育事業は手芸関連書籍の出版やハンドメイドに関する教室事業を展開しています。

事業内容

当社グループの事業は、小売事業と出版・教育事業の2つのセグメントに分かれています。 小売事業では、藤久株式会社が手芸専門店「クラフトハートトーカイ」を中心に、店舗やECモールサイトで手芸用品や生活雑貨の販売を行っています。出版・教育事業では、日本ヴォーグ社が手芸関連書籍の出版を行い、ヴォーグ学園が店舗やカルチャースクール、オンラインでのハンドメイド教室を運営しています。当社グループは、手芸の喜びと感動を提供し、心豊かな暮らしの実現を提案することを目指しています。 また、経営戦略として店舗網の再編やEC強化、商品戦略、M&A・アライアンスの推進、人材強化や財務戦略、DX推進を進めています。サステナビリティに関しては、手づくり文化の継承や環境負荷の低減、多様な価値観の尊重、働き甲斐のある職場の実現、地域社会とのつながりを大切にすることを基本方針としています。