日本システムバンク株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名          
PBR 0.77 0.90 16.4
PER(株価収益率) 6.01 7.07 17.6
ROA(総資産利益率) 3.90 4.19 7.7
ROE(自己資本利益率) 11.5 14.39 13.5 -6.2
売上高利益率 3.90 3.79 -2.6
純利益 266百万円 293百万円 10.2
売上高 6,947百万円 6,776百万円 6,890百万円 7,617百万円 10.6
純資産 497百万円 2,048百万円 2,281百万円 11.4
総資産 7,188百万円 6,933百万円 6,874百万円 6,985百万円 1.6

株価の割安性:割安

この企業は、PERが7.07倍PBRが0.90倍と市場平均を下回っており、割安と判断されます。割安の要因としては、コインパーキング事業の安定した収益性や、ROE13.5%、ROA4.19%という堅実な収益性が挙げられます。また、売上高が10.6%増加し、純利益も10.2%増加していることから、業績が堅調に推移していることが見受けられます。これらの要素が投資家からの評価を高める一方で、株価が市場平均を下回る水準に留まっているため、割安と見られます。

収益性:平均的

当期のROEは13.5%、ROAは4.19%、売上高利益率は3.79%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEは10%を超えているため「高い」と評価できますが、ROAは5%を下回っているため「平均的」と評価できます。売上高利益率も3.79%と低めです。

収益性が平均的である要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高は前期比10.6%増加しており、特にコインパーキング事業が堅調に推移しています。しかし、売上高利益率が低下していることから、コスト管理や価格競争の影響が大きいと推測されます。また、駐車場機器の販売・保守ビジネスにおける特需案件の減少や、管理受託件数の減少も影響していると考えられます。

これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、コスト管理の強化や高収益案件の獲得が必要です。また、駐車場機器の販売・保守ビジネスの強化も重要です。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比10.6%増加し、7,617百万円に達しています。純利益も10.2%増加し、293百万円となっています。さらに、営業利益と経常利益もそれぞれ27.7%と27.0%増加しており、全体的に収益性が向上しています。

要因としては、コインパーキング事業の新規駐車場開設や既存駐車場の料金見直しが売上拡大に寄与していることが挙げられます。また、駐車場機器の販売・保守ビジネスも新紙幣発行に伴う特需により好調です。さらに、プロパティマネジメント事業でもコスト見直しが進み、利益が増加しています。

日本システムバンク株式会社の概要や事業内容など

企業名 日本システムバンク株式会社
URL https://www.syb.co.jp/
業種 nan
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、日本システムバンク株式会社を中心に、システムパーク株式会社、ノルテパーク株式会社、イーアド株式会社の計4社で構成されています。 主要な事業はコインパーキング事業とプロパティマネジメント事業であり、その他に工芸品の販売やドローンスクールの運営も行っています。コインパーキング事業では、全国45都道府県で7,335件、144,567車室の駐車場・駐輪場を運営・管理しています。 プロパティマネジメント事業では、オフィスビルやマンションの賃貸を行い、2024年6月末現在で14件のテナントビルを所有しています。2023年4月14日に名古屋証券取引所メイン市場に上場しました。 経営方針としては、「遊休不動産の有効活用」、「24時間365日サービス」、「ソフトとハードを組み合わせたシステムの提供」を掲げています。

事業内容

当社グループの主力事業はコインパーキング事業です。 この事業では、土地所有者から土地を賃借し、駐車場機器を設置して運営する「コインパーキング運営ビジネス」と、駐車場機器の販売・保守を行う「駐車場機器の販売・保守ビジネス」に分かれます。コインパーキング運営ビジネスでは、土地所有者から賃借した土地に駐車場システムを設置し、時間貸しや月極で運営管理を行います。 駐車場機器の販売・保守ビジネスでは、駐車場機器の販売と保守業務を行い、トラブル対応や定期点検などを提供します。プロパティマネジメント事業では、当社所有のテナントビルやマンションを賃貸し、収益を上げています。 その他事業としては、福井県内の工芸作家から工芸品の販売を受託し、ドローンスクールを運営しています。当社グループは、駐車場の新規開設や既存駐車場の料金見直しを通じて売上の拡大を図り、フラップレス駐車場の推進やインボイス・新紙幣への対応など、利用者が安心して使える駐車場づくりに努めています。