相対年度 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | |||||
PBR | ー | ー | 10.13 | 7.29 | -28.1 |
PER(株価収益率) | ー | ー | 111.13 | 45.77 | -58.8 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | 7.0 | 13.0 | 85.7 |
ROE(自己資本利益率) | ー | ー | 11.69 | 17.39 | 48.7 |
売上高利益率 | ー | ー | 15.60 | 22.39 | 43.6 |
純利益 | ー | ー | 316百万円 | 657百万円 | 107.8 |
売上高 | 722百万円 | 1,012百万円 | 2,022百万円 | 2,940百万円 | 45.4 |
純資産 | ー | 150百万円 | 3,467百万円 | 4,125百万円 | 19.0 |
総資産 | 2,179百万円 | 3,063百万円 | 4,520百万円 | 5,060百万円 | 12.0 |
株価の割安性:割高
この企業は、PERが45.77倍、PBRが7.29倍と市場平均を大きく上回り、割高と判断されます。割高の要因としては、建設業界のDX支援やシステム開発における高い成長期待、ROE17.39%、ROA13.0%という高い収益性、売上高の45.4%増加、純利益の107.8%増加などが挙げられます。これらの要素が投資家からの評価を高め、株価上昇につながっています。
収益性:高い
当期のROEは17.39%、ROAは13.0%、売上高利益率は22.39%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を大幅に上回っており、売上高利益率も22.39%と非常に高い水準です。
収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、売上高が前期比45.4%増加しており、特にプロダクト共創開発の大型案件の受注が堅調に推移しています。また、営業利益が74.6%増加し、効率的な事業運営と適切なコスト管理が行われていることが示されています。さらに、建設業界のDX需要の高まりに対応した高品質なプロダクトの開発と販売が収益性向上に寄与しています。
業績のトレンド:好調
この企業の業績トレンドは好調と判断できます。売上高は前期比45.4%増加し、2,940百万円に達しています。純利益は107.8%増加し、657百万円となっています。ROAやROEもそれぞれ85.7%と48.7%の増加を示しており、企業の収益性が向上しています。
要因としては、建設業界のDX需要の高まりに対応したプロダクト共創開発の成功が挙げられます。特に、空間自動設計システム「PlantStream®」や「Lightning BIMシリーズ」の販売が好調であり、これが売上と利益の増加に寄与しています。また、営業体制の強化や新規クライアントの獲得も業績向上に貢献しています。
株式会社Arentの概要や事業内容など
企業名 | 株式会社Arent |
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URL | https://arent.co.jp/ |
業種 | 情報・通信業 |
決算日 | 6月末日 |
企業概要
当社グループは、建設業界及びプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するためのコンサルティング及びシステム開発・販売を行っております。グループは、当社、連結子会社2社(Arent Vietnam, Co., Ltd.、株式会社Arent AI)及び持分法適用関連会社1社(株式会社PlantStream)で構成されています。ミッションは「暗黙知を民主化する」であり、属人化しブラックボックス化した高度な暗黙知を見つけ出し、数学力と業界知識で解き明かし、ビジネス化することを目指しています。2023年3月28日に東京証券取引所グロース市場に上場し、事業の拡大を続けています。
事業内容
当社グループの事業は主に以下の3つのセグメントに分かれています:
1. **プロダクト共創開発**:
– 建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発を行っています。コンサルティングから本開発、事業化後の継続開発まで、長期にわたりクライアント企業と協同します。具体的には、PoCやプロトタイプの作成、MVPの開発をアジャイル開発手法で行い、クライアントの実態に合ったシステムプロダクトを構築します。関連会社の株式会社PlantStreamはこのフェーズに移行しており、安定的な取引を継続しています。
2. **共創プロダクト販売**:
– プロダクト共創開発による成果の商品化・外販を行っています。主にプラントエンジニアリング業界に対し、配管作業を自動化するソフトウェア「PlantStream®」のライセンス販売を行い、継続的な収益を得ています。千代田化工建設株式会社とのジョイントベンチャーである株式会社PlantStreamを通じて、世界中のプラントオーナーやEPCコントラクター向けに販売を進めています。
3. **自社プロダクト**:
– 建設業界に対し、自社で開発したソフトウェアのライセンス販売等を行い、継続的な収益獲得を目指しています。具体的には、BIMツール「Revit」のアドイン「LightningBIM 自動配筋」や「Lightning BIM ファミリ管理」をリリースし、手作業の削減や業務効率の大幅な向上を実現しています。
これらの事業を通じて、当社グループは建設業界のニッチな課題を解決し、業務効率化と生産性向上を実現することを目指しています。