株式会社エヌジェイホールディングスの業績を有価証券報告書から分析2024-09-25

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 1.95
PER(株価収益率) 182.80 11.39
ROA(総資産利益率) -11.39 7.19
ROE(自己資本利益率) 0.80 -2.90 -50.59 -30.20 19.0
売上高利益率 -4.69 2.90
純利益 -478百万円 286百万円
売上高 14,491百万円 11,989百万円 10,653百万円 10,131百万円 9,698百万円 -4.3
純資産 593百万円 1,384百万円 1,670百万円 20.6
総資産 6,285百万円 5,760百万円 4,646百万円 4,203百万円 3,944百万円 -6.2

株価の割安性:割安

この企業は、PERが11.39倍PBRが1.95倍と市場平均を下回るため、割安と判断されます。割安の要因としては、過去数期にわたる大幅な損失からの回復が挙げられます。特に、ROEが-30.2%から19.0%に改善し、純利益も-478百万円から286百万円に転じたことが影響しています。また、売上高は減少傾向にあるものの、営業利益の黒字転換や財務基盤の改善が進んでいることも割安感を強めています。

収益性:高い

当期のROEは19.0%、ROAは7.19%、売上高利益率は2.90%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、収益性は高いと判断できます。ROEは10%を大きく超え、ROAも5%を上回っています。

収益性が高い要因として、以下の点が挙げられます。まず、ゲーム事業における営業体制の強化やモバイル事業の収益性改善が功を奏し、営業利益が黒字転換しました。特に、ゲーム事業では自社開発ゲームの権利譲渡が収益に寄与し、モバイル事業では不採算店舗の撤退が収益性改善に貢献しました。また、資産売却による現金の増加も財務基盤の強化に寄与しています。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比4.3%減少していますが、純利益は大幅に改善し、前期の-478百万円から当期の286百万円へと転換しています。ROAやROEも大幅に改善しており、特にROEは前期の-30.2%から当期の19.0%に急上昇しています。また、売上高利益率も-4.69%から2.90%に改善しています。

要因としては、ゲーム事業における営業体制の強化やモバイル事業における収益性の改善が挙げられます。特に、ゲーム事業では自社開発ゲームの権利譲渡が利益に寄与し、モバイル事業では不採算店舗の撤退と周辺商材の販売強化が収益性を向上させました。これらの施策が営業利益と経常利益の黒字転換を実現し、全体的な業績改善に繋がっています。

株式会社エヌジェイホールディングスの概要や事業内容など

企業名 株式会社エヌジェイホールディングス
URL https://www.njhd.jp/
業種 情報・通信業
決算日 6月30日

企業概要

当社グループは、当社と連結子会社6社((株)ゲームスタジオ、(株)トライエース、(株)ウィットワン、(株)ウィットワン沖縄、(株)テックフラッグ、(株)ネプロクリエイト)で構成され、主にゲーム事業及びモバイル事業を展開しています。2024年6月期の連結売上高は96億9812万円で、ゲーム事業が75億8036万円、モバイル事業が20億5679万円を占めています。経常利益は963万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2億7485万円でした。従業員数は887名で、ゲーム事業に809名、モバイル事業に62名が従事しています。主要な連結子会社には、(株)ゲームスタジオ、(株)トライエース、(株)ウィットワン、(株)ウィットワン沖縄、(株)テックフラッグ、(株)ネプロクリエイトがあり、これらの子会社はゲームの企画・開発・運営やモバイル端末の販売を行っています。

事業内容

当社グループは、主にゲーム事業とモバイル事業を展開しています。ゲーム事業では、(株)ゲームスタジオ、(株)トライエース、(株)ウィットワン、(株)ウィットワン沖縄、(株)テックフラッグがゲームの企画・開発・運営を行っています。これらの子会社は、ゲームの受託開発や自社開発を通じて、国内外の市場に向けたゲームコンテンツを提供しています。モバイル事業では、(株)ネプロクリエイトが特定の移動体通信事業者の端末・サービスを取り扱うキャリアショップや、複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営しています。モバイル事業は、端末の販売やサービスの提供を通じて、地域に密着したビジネスを展開しています。また、当社グループは、クレジット決済事業等の「その他」事業も行っています。これらの事業を通じて、当社グループは収益の多角化と安定化を図っています。