2024-07-29有価証券報告書 河西工業株式会社

企業名 河西工業株式会社
URL https://www.kasai.co.jp/
業種 輸送用機器
決算日 3月31日
資本金(百万円) 5821.0
所在地 高座郡寒川町宮山3316番地







有価証券報告書の解説


企業概要

この企業は、自動車内装部品の製造販売を主な事業内容としています。経営方針としては、最高水準の品質を提供し、先進技術を生み出し、高収益を出せる強靭な体質を構築することを目指しています。経営環境としては、半導体供給不足や原材料価格の高騰などの影響を受けていますが、経営基盤の強化を進めています。

各事業の内容と状況

この企業は、日本、北米、欧州、アジアの各地域で事業を展開しています。日本では、子会社を通じて自動車内装部品の製造販売を行っています。北米では、米国とメキシコで自動車内装部品を製造し、主要な自動車メーカーに販売しています。欧州では、英国とドイツで製造販売を行っています。アジアでは、中国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシアで製造販売を行っています。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(名)
日本 1438
北米 4768
欧州 663
アジア 1278
合計 8147

従業員の平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は12.8年、平均年間給与は5984千円です。

関連企業

主要な関連企業としては、河西サポートサービス㈱、河西工業ジャパン㈱、河西テクノ㈱、KASAI NORTH AMERICA, INC.、KASAI UK LTD、KASAI MEXICANA S.A. DE C.V.などがあります。

業績

指標 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月 2024年3月 前期比(%)
売上高(百万円) 204,632 152,755 146,375 175,440 214,315 +22.2%
経常利益(百万円) 4,937 -11,604 -11,401 -13,140 3,071 +123.4%
親会社株主に帰属する当期純損失(百万円) -2,017 -17,300 -19,465 -13,133 -313 +97.6%
包括利益(百万円) -2,341 -16,112 -14,499 -8,564 2,495 +129.1%
純資産額(百万円) 64,993 47,216 31,095 21,106 22,436 +6.3%
総資産額(百万円) 150,692 145,327 141,461 148,315 142,045 -4.2%

各指標の増減について

売上高は主要得意先の生産台数の増加や円安の影響で増加しました。経常利益は、急激なインフレ率の上昇による諸費用の高騰や新規車種立上げ関連費用の増加、為替の影響により増加しました。親会社株主に帰属する当期純損失は、事業整理損の計上がなくなり、連結子会社の収益性の低下に伴う減損損失が大幅に減少したことにより減少しました。

今後の見通し

指標 2024年3月 2025年3月(予想) 当期比(%)
売上高(百万円) 214,315 220,000 +2.7%
営業利益(百万円) 2,248 4,800 +113.6%
経常利益(百万円) 3,071 2,000 -34.9%
親会社株主に帰属する当期純損失(百万円) -313 -1,500 -379.2%

見通しの増減について

売上高は主要得意先の生産台数の増加や円安の影響で増加が見込まれています。営業利益は、取引先への販売価格の改定交渉や材料の市況変動による高騰や労務費高騰の販売価格への転嫁、生産現場における生産ロスの圧縮、人員体制の最適化等による人件費抑制の継続などの経営改革の断行により増加が見込まれています。一方、経常利益は大幅な円安による本業外での為替差益を計上したことなどにより減少が見込まれています。

主要なリスク

この企業が直面する主要なリスクとしては、以下の点が挙げられます。

  • 経済状況の変動:特に北米地域の自動車市場の景気動向が大きな影響を与える可能性があります。
  • グローバル展開:海外生産拠点における政治・経済の不安定化や法律の変更などがリスクとなります。
  • 特定の取引先への依存:主要な販売先である日産自動車グループと本田技研工業グループへの依存度が高いです。
  • 為替レートの変動:海外売上高比率が高いため、為替相場の影響を受けやすいです。
  • 製品の欠陥・品質:予期せぬ製品の欠陥や品質面の不備が発生した場合、多額のコストが発生する可能性があります。
  • 原材料等の供給不足・供給価格の高騰:原材料や部品の供給が不安定になると、事業に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 自然災害、新型コロナウイルス感染症等による異常事態:これらの異常事態が発生した場合、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
  • 情報セキュリティ:サイバーテロや不正アクセスによる情報システム障害が発生する可能性があります。
  • 価格競争:自動車業界の価格競争の激化により、収益性を保つことが難しくなる可能性があります。
  • 有利子負債依存度、支払利息の増加:借入金利の上昇により支払利息が増加した場合、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

この企業は、自動車内装部品の製造販売を主な事業内容とし、グローバルに展開しています。業績は、主要得意先の生産台数の増加や円安の影響で増加していますが、経常利益や親会社株主に帰属する当期純損失には課題が残っています。今後の見通しとしては、売上高と営業利益の増加が見込まれていますが、経常利益の減少が予想されています。主要なリスクとしては、経済状況の変動やグローバル展開、特定の取引先への依存、為替レートの変動などが挙げられます。総じて、現状は好調ですが、今後のリスク管理が重要となります。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。