| 企業名 | 株式会社スリー・ディー・マトリックス |
|---|---|
| URL | http://www.3d-matrix.co.jp/ |
| 業種 | 精密機器 |
| 決算日 | 4月末日 |
| 資本金（百万円） | 7550.0 |
| 所在地 | 千代田区麹町三丁目２番４号 |
企業概要
当社グループは、自己組織化ペプチド技術を基盤とした医療製品の研究開発・製造・販売を行っています。経営方針として「バイオマテリアルによって医療の進展に貢献する」を掲げ、外科領域や組織再生領域での製品開発を進めています。主な課題としては、事業収益の拡大とコスト削減、資金調達、研究開発体制の強化が挙げられます。
各事業の内容と状況
当社グループは医療製品事業の単一セグメントであり、以下のような製品を開発・販売しています。
- 外科領域：吸収性局所止血材、粘膜隆起材、後出血予防材、癒着防止材
- 組織再生領域：創傷治癒材、歯槽骨再建材
- DDS領域：核酸医薬等のためのDDS
従業員について
| 従業員数(名) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(千円) |
|---|---|---|---|
| 21 | 45.9 | 2.3 | 9103 |
当社グループの従業員数は106名で、労働組合は組織されていませんが、労使関係は良好です。
関連企業
当社グループには以下の連結子会社があります。
- 3-D Matrix, Inc.（米国）
- 3-D Matrix Europe SAS.（フランス）
- 3-D Matrix Asia Pte. Ltd.（シンガポール）
- 3-D Matrix Medical Technology Pty Ltd（オーストラリア）
- 3-D Matrix EMEA B.V.（オランダ）
- 3-D Matrix UK Limited（英国）
- 3-D Matrix (Beijing) Biotechnology Co., Ltd（中国）
- 3-D Matrix Medical Technology Limited（香港）
業績
| 項目 | 2023年4月 | 2024年4月 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 事業収益 (千円) | 2,314,083 | 4,588,818 | +98.3% |
| 経常利益 (千円) | △2,356,571 | 140,139 | +106.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純損失 (千円) | △2,445,978 | △255,505 | +89.5% |
| 包括利益 (千円) | △3,217,835 | △2,436,257 | +24.3% |
各指標の増減について
事業収益は欧州、米国、日本、オーストラリアでの製品販売が好調であったため、前期比98.3%増加しました。経常利益は子会社貸付金に係る為替差益の影響等により、前期の経常損失から大幅に改善しました。親会社株主に帰属する当期純損失も大幅に減少しました。
今後の見通し
| 項目 | 2024年4月 | 2025年4月 | 当期比(%) |
|---|---|---|---|
| 事業収益 (千円) | 4,588,818 | 6,040,000 | +31.7% |
| 研究開発費 (千円) | 555,593 | 707,000 | +27.2% |
見通しの増減について
今後の見通しとして、事業収益は消化器内視鏡領域での製品販売の拡大が見込まれ、31.7%の増加が予想されています。また、研究開発費も新規パイプラインの開発に向けて27.2%増加する見込みです。
主要なリスク
当社グループの主要なリスクとして以下が挙げられます。
- 医薬品医療機器等法等の法的規制に関するリスク
- 収益の不確実性に関するリスク
- 保険制度の変化による収益の不確実性に関するリスク
- 開発のプロセスに関するリスク
- 特定の契約先からの事業収益への依存に関するリスク
- 製造・販売・在庫に関するリスク
- 製造物責任等に関するリスク
- 大規模災害等に関するリスク
- 知的財産権・訴訟等に関するリスク
- 経営成績、財務状況等に関するリスク
- 組織に関するリスク
- 情報セキュリティに関するリスク
- 調達資金の使途に関するリスク
- 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク
- 為替に関するリスク
まとめ
当社グループは、自己組織化ペプチド技術を基盤とした医療製品の開発・製造・販売を行っており、外科領域や組織再生領域での製品販売が好調です。今後も事業収益の拡大と研究開発費の増加が見込まれますが、法的規制や収益の不確実性などのリスクも存在します。総合的に見て、現状は好調であり、今後の成長も期待できると評価されます。
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