| 企業名 | 株式会社ＴＯＲＩＣＯ |
|---|---|
| URL | https://www.torico-corp.com/ |
| 業種 | 小売業 |
| 決算日 | 3月末日 |
| 資本金（百万円） | 188.0 |
| 所在地 | 千代田区九段南二丁目１番３０号 |
企業概要
この企業は「世界を虜にする」をビジョンに掲げ、「世界に”楽しみ”を増やす」というミッションを実現するために、日本が世界に誇るカルチャーであるマンガを軸に多角的な事業展開を行っています。主な事業は、コミック全巻セットに特化したネット書店「漫画全巻ドットコム」を中心としたECサービス、国内外へのデジタルコミック配信サービス、リアルスペース及びECサイトでのマンガイベントサービスの3つです。
各事業の内容と状況
ECサービス
「漫画全巻ドットコム」、「ホーリンラブブックス」、「まんが王」などのネット書店を運営し、コミックや関連グッズを販売しています。国内外のユーザー向けに直営越境ECサイト「World Manga10」や「Tmall Global（天猫国際）」「shopee」を介した商品販売も行っています。
デジタルコミック配信サービス
国内デジタルコミック配信サービス「スキマ」、海外デジタルコミック配信サービス「MANGA.CLUB」を運営しています。これらのサービスは、ウェブやアプリを通じてスマートフォン、タブレット、PCで閲覧可能で、一部無料で読むことができます。
イベントサービス
「マンガ展」を通じて、マンガファンに新たな体験を提供しています。東京池袋、名古屋、大阪のコラボカフェ催事店舗や、東京渋谷の物販催事店舗で原画展示や限定オリジナルグッズの販売、サイン会やトークイベントを開催しています。海外展開も進めており、台湾やシンガポールでの店舗運営も行っています。
従業員について
| 従業員数(名) | 平均臨時雇用者数(名) | 社員平均年齢(歳) | 社員平均勤続年数(年) | 社員平均年間給与(千円) |
|---|---|---|---|---|
| 66 | 113 | 34.0 | 3.9 | 4114 |
従業員数は66名、平均臨時雇用者数は113名です。社員の平均年齢は34歳、平均勤続年数は3.9年、平均年間給与は4114千円です。
関連企業
| 名称 | 住所 | 資本金 (千円) | 主要な事業の内容 | 議決権の所有割合(％) | 関係内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社ROLL | 東京都千代田区 | 9990 | アプリのアカウント管理 | 100 | 役員兼務1名 |
| 株式会社漫画全巻ドットコム | 東京都千代田区 | 1000 | アプリのアカウント管理 | 100 | 役員兼務1名 |
| 株式会社スキマ | 東京都千代田区 | 1000 | アプリのアカウント管理 | 100 | 役員兼務1名 |
| TORICO SINGAPORE PTE.LTD. | シンガポール | 400千SGドル | イベントサービス及びECサービス | 100 | 役員兼務1名 |
業績
| 指標 | 2023年3月 | 2024年3月 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 (千円) | 5004262 | 3897961 | -22.1 |
| 経常利益 (千円) | 128411 | -224082 | -274.5 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) | 74365 | -272651 | -466.5 |
| 包括利益 (千円) | 75101 | -269571 | -459.0 |
| 純資産額 (千円) | 1164935 | 896209 | -23.0 |
| 総資産額 (千円) | 2247389 | 1853812 | -17.5 |
各指標の増減について
売上高は前年同期比で22.1%減少しました。これは、主力のECサービスの売上減少が主な要因です。経常利益は大幅な赤字に転じ、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅な赤字となりました。これらの要因としては、売上減少に加え、販売費及び一般管理費の増加が挙げられます。
今後の見通し
| 指標 | 2024年3月 | 2025年3月予測 | 当期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 (千円) | 3897961 | 4200000 | +7.8 |
| 経常利益 (千円) | -224082 | 50000 | +122.3 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) | -272651 | 30000 | +111.0 |
見通しの増減について
今後の見通しとして、売上高は7.8%の増加が予測されています。これは、ECサービスの強化や新規事業の展開が寄与する見込みです。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も黒字転換が予測されており、経営改善が進む見込みです。
まとめ
この企業は、マンガを軸に多角的な事業展開を行っており、特にECサービスとデジタルコミック配信サービスが主力です。2024年3月期の業績は厳しい結果となりましたが、今後の見通しは改善が期待されています。アナリストとしては、現状は不調ですが、今後の経営改善策が実行されれば、業績の回復が見込まれると評価します。
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