2024-06-27有価証券報告書 東邦化学工業株式会社

企業名 東邦化学工業株式会社
URL https://www.toho-chem.co.jp/
業種 化学
決算日 3月31日
資本金(百万円) 1755.0
所在地 中央区明石町6番4号







有価証券報告書の解説

企業概要

当社グループは、東邦化学工業株式会社及び子会社7社で構成され、化学工業製品事業として、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカル等の製造販売を主たる業務としています。また、環境調査測定・分析業務や市場調査等の業務も展開しています。

各事業の内容と状況

当社グループの事業は以下の4つのセグメントに分かれています。

  • 界面活性剤: 香粧原料、プラスチック用添加剤、土木建築用薬剤、農薬助剤、繊維助剤、紙パルプ用薬剤などを製造販売。
  • 樹脂: 石油樹脂、合成樹脂、樹脂エマルション、アクリレートなどを製造販売。
  • 化成品: 合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤、金属加工油剤、石油添加剤などを製造販売。
  • スペシャリティーケミカル: 溶剤、電子情報産業用の感光性微細加工用樹脂などを製造販売。

従業員について

従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
677 40.0 16.3 6,529,928

従業員数はセグメントごとに以下の通りです。

セグメントの名称 従業員数(名)
界面活性剤 308
樹脂 60
化成品 79
スペシャリティーケミカル 201
その他 0
全社(共通) 29

関連企業

当社グループには以下の連結子会社があります。

名称 住所 資本金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
近代化学工業㈱ 大阪市東淀川区 百万円120 界面活性剤 100 当社界面活性剤の一部を製造している。役員の兼任あり。
㈱横須賀環境技術センター 神奈川県横須賀市 百万円10 環境調査測定・分析業務 100 グループの環境調査測定・分析業務を担当している。当社所有の建物を賃借している。役員の兼任あり。
懐集東邦化学有限公司 中国広東省 万米ドル590 化成品 91.63 当社化成品の一部を製造販売している。当社が金融機関の借入に対して債務保証を行っている。役員の兼任あり。
東邦化貿易(上海)有限公司 中国上海市 百万円100 界面活性剤、化成品、樹脂、スペシャリティーケミカル 100 当社界面活性剤、化成品、樹脂、スペシャリティーケミカルの一部を販売している。グループの市場調査等の業務を担当している。役員の兼任あり。
東邦化学(上海)有限公司 中国上海市 万米ドル9,676 界面活性剤、化成品、樹脂、スペシャリティーケミカル 100 当社界面活性剤、化成品、樹脂、スペシャリティーケミカルの一部を製造している。当社が金融機関の借入に対して債務保証を行っている。役員の兼任あり。

業績

指標 2023年3月期 2024年3月期 前期比(%)
売上高 (百万円) 55,361 50,596 -8.6
経常利益 (百万円) 1,179 743 -37.0
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 977 546 -44.1
包括利益 (百万円) 1,345 1,710 +27.1
純資産額 (百万円) 17,765 19,160 +7.8
総資産額 (百万円) 67,951 69,936 +2.9
1株当たり純資産額 (円) 841.15 907.50 +7.9
1株当たり当期純利益 (円) 46.31 25.99 -43.9
自己資本比率 (%) 26.0 27.3 +1.3
自己資本利益率 (%) 5.7 3.0 -2.7
株価収益率 (倍) 10.5 20.3 +93.3
営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 1,699 3,402 +100.2
投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) -4,591 -1,928 +58.0
財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 1,417 -900 -163.5
現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 5,882 6,558 +11.5

各指標の増減について

売上高は前期比8.6%減少し、50,596百万円となりました。これは、海外の自動車関連や電子情報材料関連の需要低迷、原料不足による石油樹脂の減産、香粧原料の大口ユーザー向け販売の減少が主な要因です。

経常利益は前期比37.0%減少し、743百万円となりました。これは、売上高の減少に加え、人件費・設備費等の固定費の増加や情報セキュリティ強化対策費用の発生が影響しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比44.1%減少し、546百万円となりました。

包括利益は前期比27.1%増加し、1,710百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金と為替換算調整勘定の増加が主な要因です。

今後の見通し

指標 2024年3月期 2025年3月期計画 当期比(%)
売上高 (百万円) 50,596 60,000 +18.6
営業利益 (百万円) 771 3,000 +289.0
売上高営業利益率 (%) 1.5 5.0 +233.3
純資産額 (百万円) 19,160 20,500 +7.0
自己資本比率 (%) 27.3 28.0 +2.6
ROE (%) 3.0 10.0以上 +233.3
1株当たり配当額 (円) 17 20 +17.6

見通しの増減について

2025年3月期の売上高は60,000百万円を計画しており、これは当期比18.6%の増加を見込んでいます。これは、半導体不況の底打ち及び回復により、電子情報産業用の微細加工用樹脂の販売伸長が期待されるためです。

営業利益は3,000百万円を計画しており、当期比289.0%の増加を見込んでいます。これは、製品価格の値上げや生産性改善等の採算改善への取り組みが進むことが期待されるためです。

ROEは10.0%以上を目標としており、これは当期比233.3%の増加を見込んでいます。

まとめ

当社グループの2024年3月期の業績は、売上高が前期比8.6%減少し、50,596百万円となりました。経常利益も前期比37.0%減少し、743百万円となりました。しかし、包括利益は前期比27.1%増加し、1,710百万円となりました。今後の見通しとしては、2025年3月期に売上高60,000百万円、営業利益3,000百万円を計画しており、業績の回復が期待されます。アナリストとしては、現状は厳しいものの、今後の見通しは明るいと評価します。


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