2024-06-27有価証券報告書 日本カーバイド工業株式会社

企業名 日本カーバイド工業株式会社
URL https://www.carbide.co.jp/
業種 化学
決算日 3月31日
資本金(百万円) 7797.0
所在地 港区港南二丁目16番2号







有価証券報告書の解説

企業概要

当社グループは、当社、子会社18社及び関連会社2社で構成され、ファインケミカル製品、医薬品原薬・中間体、粘・接着剤、半導体用金型クリーニング材、セラミック基板の製造販売を主体とした電子・機能製品、フィルム、ステッカー、再帰反射シートの製造販売のフィルム・シート製品、住設用押出成形品・住宅用アルミ建材、高強度・高機能手摺の製造販売を主体とした建材関連並びに鉄鋼・化学・電力・環境分野の産業プラントの設計・施工・設備、カーボンニュートラルトランジション設備を主体としたエンジニアリングの事業を展開しています。

各事業の内容と状況

当社グループの事業は以下の4つのセグメントに分かれています。

  • 電子・機能製品: ファインケミカル製品や医薬品原薬、医農薬中間体などの機能化学品、粘・接着剤などの機能樹脂、半導体用金型クリーニング材やセラミック基板などの電子素材を取り扱っています。
  • フィルム・シート製品: フィルム、ステッカー、再帰反射シートなどを取り扱っています。
  • 建材関連: 住設用押出成形品や住宅用アルミ建材、高強度・高機能手摺などを取り扱っています。
  • エンジニアリング: 鉄鋼・化学・電力・環境分野の産業プラントの設計・施工・設備やカーボンニュートラルトランジション設備などを取り扱っています。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(名)
電子・機能製品 1216
フィルム・シート製品 1515
建材関連 260
エンジニアリング 134
全社(共通) 172
合計 3297

提出会社の従業員数は510名で、平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は18.8年、平均年間給与は611.5万円です。

関連企業

当社グループには以下の主要な関連企業があります。

  • ビニフレーム工業㈱: アルミ建材等の製造、販売
  • ㈱三和ケミカル: 化学工業製品、医薬品の製造、販売
  • ㈱北陸セラミック: セラミック基板等の製造、販売
  • ダイヤモンドエンジニアリング㈱: 産業プラントの設計、監督、施工並びに工場諸施設の保全
  • 恩希愛(杭州)薄膜有限公司: 再帰反射シートの製造、販売
  • NIPPON CARBIDE INDUSTRIES (USA),INC.: 再帰反射シートの販売
  • NIPPON CARBIDE INDUSTRIES (SOUTH CAROLINA),INC.: 各種ステッカーの販売
  • NIPPON CARBIDE INDIA PVT.LTD.: 各種ステッカーの製造、販売
  • PT NIPPON CARBIDE INDUSTRIES INDONESIA: 各種ステッカー、アルミ建材等の製造、販売
  • ELECTRO CERAMICS (THAILAND) CO.,LTD.: セラミック基板等の製造、販売

業績

指標 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月 2024年3月 前期比(%)
売上高(百万円) 46,699 42,231 47,003 44,008 43,231 -1.8%
経常利益(百万円) 2,817 2,852 4,055 1,902 1,573 -17.3%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 1,741 2,406 1,930 332 999 200.8%
包括利益(百万円) 1,333 2,209 3,421 1,682 2,433 44.7%
純資産額(百万円) 25,962 28,500 32,049 33,086 34,623 4.6%
総資産額(百万円) 61,242 63,906 64,546 61,838 61,020 -1.3%

各指標の増減について

売上高は前期比で1.8%減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は200.8%増加しました。これは損害賠償金収入の計上が主な要因です。経常利益は17.3%減少し、包括利益は44.7%増加しました。

今後の見通し

指標 2024年3月 2025年3月(予想) 当期比(%)
売上高(百万円) 43,231 45,000 4.1%
経常利益(百万円) 1,573 2,000 27.1%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 999 1,200 20.1%

見通しの増減について

2025年3月期の売上高は4.1%増加、経常利益は27.1%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は20.1%増加する見通しです。これは、エレクトロニクス市場の回復や新製品の投入が主な要因です。

まとめ

当社グループの業績は、エレクトロニクス市場の低迷や原材料価格の上昇などの影響を受けましたが、損害賠償金収入の計上により親会社株主に帰属する当期純利益は大幅に増加しました。今後の見通しとしては、エレクトロニクス市場の回復や新製品の投入により、売上高や利益の増加が期待されます。全体として、当社グループの現状と見通しは好調であると言えます。


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