| 企業名 | タカラバイオ株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.takara-bio.co.jp/ja/index.html |
| 業種 | 化学 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 14965.0 |
| 所在地 | 草津市野路東七丁目４番３８号 |
企業概要
この企業は、試薬・機器事業および再生・細胞医療・遺伝子治療等の開発・製造を支援するCDMO（Contract Development and Manufacturing Organization）事業に注力しています。バイオテクノロジーを利用して研究、製品開発、検査事業等を行う大学、公的研究機関や企業、検査会社を主な顧客としています。
各事業の内容と状況
企業は以下の事業を展開しています：
- 試薬・機器・受託事業： 遺伝子や細胞を解析するための技術を提供し、研究支援から産業応用支援まで幅広く対応しています。
- 遺伝子医療事業： 遺伝子治療や細胞治療の技術を開発し、バイオ創薬基盤技術の価値を最大化することを目指しています。
従業員について
| 従業員数（人） | 平均年齢（歳） | 平均勤続年数（年） | 平均年間給与（千円） |
|---|---|---|---|
| 802 | 41.1 | 11.5 | 6799 |
労働組合には599人が加盟しており、特記すべき事項はありません。
関連企業
主要な関連企業は以下の通りです：
- Takara Bio Europe S.A.S.： フランスに拠点を持ち、試薬の製造・販売、機器の販売、受託を行っています。
- Takara Bio USA, Inc.： 米国に拠点を持ち、試薬および機器の開発・製造・販売を行っています。
- 宝生物工程（大連）有限公司： 中国に拠点を持ち、試薬の開発・製造・販売、受託を行っています。
業績
| 項目 | 2023年3月 | 2024年3月 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円) | 78,142 | 43,505 | -44.3 |
| 経常利益 (百万円) | 20,682 | 3,405 | -83.5 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 16,012 | 1,480 | -90.8 |
| 包括利益 (百万円) | 20,363 | 4,387 | -78.4 |
| 純資産額 (百万円) | 112,454 | 111,784 | -0.6 |
| 総資産額 (百万円) | 129,202 | 121,252 | -6.2 |
| 1株当たり純資産額 (円) | 931.93 | 926.00 | -0.6 |
| 1株当たり当期純利益 (円) | 132.97 | 12.30 | -90.8 |
| 自己資本比率 (％) | 86.9 | 92.0 | +5.1 |
| 自己資本利益率 (％) | 15.39 | 1.32 | -91.4 |
| 株価収益率 (倍) | 13.03 | 78.87 | +505.4 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 36,897 | 1,711 | -95.4 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | -6,693 | -13,043 | +94.9 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | -4,119 | -5,233 | +27.1 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) | 49,058 | 33,171 | -32.4 |
各指標の増減について
売上高や利益が大幅に減少した主な要因は、新型コロナウイルス感染症の法令上の位置づけの変更による検査関連製品の販売減少や、海外経済不況の影響を受けたライフサイエンス研究市場の低迷です。また、研究開発費の増加も影響しています。
今後の見通し
| 項目 | 2024年3月 | 2025年3月（予想） | 当期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円) | 43,505 | 50,000 | +14.9 |
| 経常利益 (百万円) | 3,405 | 5,000 | +46.8 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 1,480 | 2,500 | +68.9 |
見通しの増減について
今後の見通しとしては、売上高や利益の回復が期待されています。これは、新製品の開発や市場の回復、研究開発投資の成果が現れることが要因です。
まとめ
この企業は、試薬・機器事業および再生・細胞医療・遺伝子治療等の開発・製造を支援するCDMO事業に注力しています。2024年3月期は売上高や利益が大幅に減少しましたが、今後の見通しは明るく、新製品の開発や市場の回復が期待されています。アナリストとしての視点から見ると、現状は厳しいものの、将来的には回復の兆しが見えるため、注目すべき企業と言えるでしょう。
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