2024-06-24有価証券報告書 長瀬産業株式会社

企業名 長瀬産業株式会社
URL https://www.nagase.co.jp/
業種 卸売業
決算日 3月31日
資本金(百万円) 9699.0
所在地 大阪市西区新町一丁目1番17号







有価証券報告書の解説

企業概要

当社グループは、当社を中核として多角的に各種商品の輸出入および国内取引の業務を行うほか、製品の製造・販売、サービスの提供等の事業活動を行っています。関係会社は106社(子会社82社、関連会社24社)から構成されており、この内連結子会社は75社、持分法適用会社は19社です。

各事業の内容と状況

当社グループは、2023年10月1日より従来の11事業部を7事業部へ統廃合しました。以下は各事業の概要と現状です。

  • 機能素材: 塗料原料や半導体関連材料の販売が主な事業です。2023年度は塗料原料の販売が減少しました。
  • 加工材料: 樹脂やポリマーの販売が主な事業です。OA機器やゲーム機器向けの樹脂販売が減少しました。
  • 電子・エネルギー: 半導体業界向け材料の販売が増加しました。特にハイエンドサーバー用の変性エポキシ樹脂が好調です。
  • モビリティ: 自動車関連の素材や部品の販売が主な事業です。自動車生産台数の増加に伴い、樹脂の販売が増加しました。
  • 生活関連: 食品素材や医薬品原料の販売が主な事業です。Prinovaグループの新工場稼働により販売が増加しました。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(人)
機能素材 912
加工材料 1179
電子・エネルギー 1511
モビリティ 339
生活関連 2408
その他 328
全社(共通) 851
合計 7528

提出会社の従業員数は975人で、平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は15.7年、平均年間給与は10951千円です。

関連企業

主要な関連企業は以下の通りです。

  • Prinova Group LLC (Illinois, U.S.A.) – 食品素材等の販売、加工、および最終製品の受託製造
  • Nagase Holdings America Corporation (New York, U.S.A.) – 地域経営管理、投資・資産管理、プロフェッショナルサービス提供
  • ㈱林原 (岡山市北区) – 食品原料、医薬品原料、化粧品原料、健康食品原料、機能性色素の開発・製造・販売

業績

項目 前期 当期 前期比(%)
売上高 912,896 900,149 -1.4%
経常利益 32,528 30,591 -6.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 23,625 22,402 -5.2%
包括利益 37,994 46,335 21.9%
純資産 378,388 401,315 6.1%
総資産 762,688 792,336 3.9%

各指標の増減について

売上高は前期比で1.4%減少しましたが、包括利益は21.9%増加しました。これは、投資有価証券の評価益が増加したためです。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益はそれぞれ6.0%と5.2%減少しましたが、これは販売費および一般管理費の増加によるものです。

今後の見通し

項目 当期 来期予想 当期比(%)
売上高 900,149 920,000 2.2%
経常利益 30,591 32,000 4.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 22,402 23,500 4.9%

見通しの増減について

来期の売上高は2.2%増加する見込みです。これは、半導体業界向け材料の販売増加や、生活関連事業の拡大が期待されるためです。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ4.6%と4.9%増加する見込みです。

まとめ

当社グループの業績は、全体として安定していますが、一部の事業セグメントでは減収減益が見られます。特に機能素材と加工材料のセグメントでの減収が目立ちます。しかし、電子・エネルギーやモビリティ、生活関連のセグメントでは増収増益が見込まれており、全体としては堅調な業績が期待されます。今後も注力領域の拡大と不採算事業の整理を進め、収益性の向上を図ることが重要です。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。