2024-06-21有価証券報告書 株式会社オービーシステム

企業概要

当社は、技術革新が急速に進む情報サービス産業においてシステムインテグレーションサービスを提供している企業です。システムインテグレーションとは、顧客のニーズに応じて最適なハードウェアやソフトウェアを組み合わせて、コンピュータシステムを構築することを意味します。また、DX（デジタルトランスフォーメーション）やクラウドコンピューティングといった新しい技術分野にも積極的に事業を展開しています。

当社は50年の歴史を持ち、日立製作所や三菱電機ソフトウェアと長期間にわたってシステム開発の実績を積み重ねてきました。これにより、両社は当社の大口取引先となり、安定的な売上につながっています。

各事業の内容と状況

当社の事業は「金融事業」、「産業流通事業」、「社会公共事業」、「ＩＴイノベーション事業」の4つのサービスラインで構成されています。

① 金融事業

銀行、保険、証券、クレジットの各分野におけるシステムインテグレーション、コンサルティング、ソフトウェアの開発・保守を行っています。

② 産業流通事業

産業流通、マイコン、医療の各分野でソフトウェアの設計・開発・保守全般を展開しています。

③ 社会公共事業

社会基盤やメディア情報、公共、文教・教育系のシステムインテグレーション、コンサルティング、ソフトウェア開発・保守を行っています。

④ ITイノベーション事業

フロントシステムエンジニアとして各分野のシステム全体を支える役割を担い、先端技術をリードするための人材育成やクラウドシステムの構築、運用保守を行っています。

従業員について

※丸括弧内の数値は臨時雇用者（派遣社員）を示しています。

関連企業

業績

各指標の増減について

当期の売上高は前年同期比で11.9%プラス（6,896,830千円）、営業利益は17.7%プラス（591,194千円）、経常利益は22.2%プラス（632,479千円）となりました。一方で、当期純利益は11.2%マイナス（441,579千円）となっています。

業績の増加理由としては、DX関連事業の需要拡大や堅調な受注増が挙げられます。一方で、当期純利益の減少は、法人税の増加や財務活動によるコスト増が影響しています。

今後の見通し

見通しの増減について

来期の見通しは全体的にプラスの見込みです。売上高は5.8%増、営業利益は4.9%増、経常利益は4.3%増、当期純利益は13.2%増と見込まれています。これは、既存事業の堅調な成長に加え、DX関連需要のさらなる拡大が予想されるためです。

まとめ

当社の業績は全体として好調であり、特にDX関連事業の拡大が鍵となっています。来期も引き続き高い成長が見込まれることから、当社の経営環境は安定していると言えます。現状と将来の見通しに基づき、当社の業績は好調と言えます。