| 企業名 | 内海造船株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.naikaizosen.co.jp/ |
| 業種 | 輸送用機器 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 1200.0 |
| 所在地 | 尾道市瀬戸田町沢２２６番地の６ |
企業概要
内海造船株式会社は、船舶の製造・修理を中心に事業を展開している企業です。主に新造船及び改修船の建造・修理を手がけており、技術力を活かして顧客から高い評価を得ています。また、内海エンジニアリング株式会社や日立造船株式会社と連携し、土木建設やサービス事業、ホテルの経営にも取り組んでいます。
各事業の内容と状況
新造船事業： 一般貨物船、自動車運搬船、フェリーなど多様な船種を製造し、顧客ニーズに応じたプロダクトミックスを推進しています。コスト競争力の強化とリスク管理を徹底し、戦略的な設備投資で業容の拡大に努めています。
改修船事業： 高度な技術力を活かして大口の修繕船工事や改造船工事を行っています。コストダウンを図りつつ、品質向上に努めています。
その他の事業： 土木建設や顧客施設の管理運営、ホテル・レストランの経営などを行っており、収益の安定化を図っています。
従業員について
| セグメントの名称 | 従業員数（人） | 平均臨時雇用者数（人） |
|---|---|---|
| 船舶事業 | 545 | 36 |
| その他 | 48 | 30 |
| 全社（共通） | 35 | – |
| 合計 | 628 | 66 |
従業員数は628人で、平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は14.9年、平均年間給与は617万9千円です。
関連企業
日立造船株式会社： 資本金454億42百万円を有し、ごみ焼却発電施設や上下水処理プラントなどを手掛けています。内海造船にとって鋼材や主機の重要な供給元であり、因島工場の土地建物も賃借しています。
業績
| 項目 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 前期比（%） |
|---|---|---|---|
| 売上高（百万円） | 37,617 | 46,383 | 23.3 |
| 経常利益（百万円） | 638 | 3,088 | 383.9 |
| 純利益（百万円） | 737 | 2,261 | 206.6 |
| 包括利益（百万円） | 671 | 2,383 | 255.2 |
| 純資産額（百万円） | 7,429 | 9,744 | 31.1 |
| 総資産額（百万円） | 40,204 | 43,819 | 9.0 |
各指標の増減について
売上高は23.3%増加し、主に新造船事業の受注が好調であったことが影響しています。経常利益は383.9%増加し、大幅なコスト削減と円安が寄与しました。純利益も206.6%増加し、経常利益の改善が寄与しています。
今後の見通し
| 項目 | 2024年3月期 | 2025年3月期予想 | 当期比（%） |
|---|---|---|---|
| 売上高（百万円） | 46,383 | 45,000 | △3.0 |
| 営業利益（百万円） | 31,830 | 9,000 | △71.7 |
見通しの増減について
2025年3月期の売上高と営業利益の予想はそれぞれ3.0%、71.7%減少する見込みです。これには新規受注の減少や鋼材価格の上昇が影響しています。
まとめ
内海造船株式会社は、順調な業績を維持しており、特に売上高と経常利益が大幅に増加しています。しかしながら、今後の見通しについては減収減益の予想が立っており、業界全体の市況や供給コストの上昇が懸念材料です。アナリストとしては、現状の業績は好調であるものの、今後のコスト管理と新規受注の確保が重要な課題となるでしょう。
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