企業名 | 株式会社クレディセゾン |
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URL | https://www.saisoncard.co.jp/ |
業種 | その他金融業 |
決算日 | 3月31日 |
資本金(百万円) | 75929.0 |
所在地 | 豊島区東池袋三丁目1番1号 |
企業概要
本記事では、ある企業の有価証券報告書をもとに、企業の状況や業績、見通しについて解説します。会社はペイメント、リース、ファイナンス、不動産、グローバル、エンタテインメントなど多岐にわたる事業を展開しています。
各事業の内容と状況
ペイメント事業
クレジットカード事業および債権回収事業を主に行っています。競争環境が激化する中、AMEXブランドの拡大やGOLDカード戦略の推進を重要視しており、個人領域と法人領域の両方でシェア拡大を目指しています。
リース事業
事業者の設備投資計画に合わせてOA通信機器や厨房機器のリースを行っています。新商品としてメンテナンス付リースの取り扱いが好調で、取扱高は前年度比15.8%増となっています。
ファイナンス事業
信用保証事業とファイナンス関連事業から構成されています。住宅ローン保証やフラット35、セゾンの資産形成ローンなどの提供を通じて市場シェア拡大を図っています。
不動産関連事業
不動産事業や不動産賃貸事業を行っています。堅調な市況を背景に需要が継続しており、事業利益は前年同期比25.6%増となりました。
グローバル事業
インドや東南アジア、ラテンアメリカでのレンディングおよびインベストメント事業を展開。特にインドでの事業拡大が顕著で、債権残高は前年末比20.6%増と好調です。
エンタテインメント事業
アミューズメント事業を中心に展開しており、イベントの復調に伴いチケット販売が好調に推移しています。
従業員について
セグメントの名称 | 従業員数(名) | 従業員数(名)(臨時含む) |
---|---|---|
ペイメント事業 | 3202 | (3,098) |
リース事業 | 209 | (26) |
ファイナンス事業 | 407 | (125) |
不動産関連事業 | 367 | (190) |
グローバル事業 | 1158 | (1) |
エンタテインメント事業 | 207 | (198) |
全社(共通) | 588 | (49) |
合計 | 6138 | (3,687) |
平均年齢は43.9歳、平均年間給与は5,863,835円となっており、従業員の安定性も高いと言えます。
関連企業
主な関連企業には、セゾンファンデックス、セゾン債権回収、セゾン投信などがあります。また、静銀セゾンカードなども関連企業としてグループの一翼を担っています。
業績
指標 | 当期(百万円) | 前期(百万円) | 前期比(%) |
---|---|---|---|
純収益 | 361,604 | 322,638 | 12.1% |
事業利益 | 71,941 | 60,977 | 18.0% |
税引前利益 | 97,952 | 61,044 | 60.5% |
親会社の所有者に 帰属する当期利益 | 72,987 | 43,599 | 67.4% |
各指標の増減について
前年度に比べて純収益が12.1%増加しました。これは「ペイメント事業」、「ファイナンス事業」、「グローバル事業」の拡大によるものです。事業利益は18.0%増加、税引前利益は60.5%の増加を記録し、これはスルガ銀行への持分法適用開始に伴う負ののれん発生益の影響などが寄与しています。
今後の見通し
指標 | 今期予測(百万円) | 当期(百万円) | 当期比(%) |
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純収益 | 375,000 | 361,604 | 3.7% |
事業利益 | 78,000 | 71,941 | 8.4% |
税引前利益 | 105,000 | 97,952 | 7.2% |
親会社の所有者に 帰属する当期利益 | 80,000 | 72,987 | 9.6% |
見通しの増減について
今後の見通しとしては、各指標ともに緩やかな成長を予測しています。特に純収益は3.7%の増加が見込まれており、事業利益や税引前利益もそれぞれ8.4%、7.2%の増加を予測しています。この増加は経済環境の改善や新規事業の展開が寄与しています。
まとめ
企業の業績は全体的に好調であり、ペイメント事業やグローバル事業の成長が特に顕著です。今後も安定した収益拡大が見込まれ、投資先としての魅力は高いと言えます。特にグローバル事業の拡大が期待されるポイントであり、長期的な視点で見つめることが重要です。