企業概要

当企業グループ（当社及び当社の関係会社）は、映像関連事業、演劇事業、不動産事業、その他を主たる事業としています。16社の連結子会社及び9社の持分法適用関連会社で構成されており、多岐にわたる事業活動を行っています。

各事業の内容と状況

映像関連事業

映像関連事業では、劇場用映画の製作・配給、テレビ映画・CMの制作・販売、映像版権許諾などを行っています。当期は数多くのヒット作に恵まれ、売上高は45,810百万円となり、セグメント利益は2,561百万円となりました。

演劇事業

演劇事業では、歌舞伎をはじめとする劇場公演を行っています。歌舞伎座の10周年記念公演や、多彩なラインナップが好調であり、売上高は24,356百万円、セグメント損失は704百万円でした。

不動産事業

不動産事業では、所有不動産の賃貸及び管理を行っており、安定した収益を上げています。通期の収益も計画を上回り、売上高は12,839百万円、セグメント利益は5,506百万円となりました。

その他

その他の事業では、プログラム制作やキャラクター商品の展開を行い、需要の回復に伴って堅調な推移を見せました。売上高は2,422百万円、セグメント損失は556百万円となりました。

従業員について

連結企業全体の従業員数は1,421人、臨時雇用者数は297人です。平均年齢42.8歳、平均勤続年数16.2年、平均年間給与は約817万円です。

関連企業

当社には16社の連結子会社と9社の持分法適用関連会社があります。主要な関連企業としては、松竹衣裳株式会社、株式会社松竹サービスネットワーク、松竹芸能株式会社、松竹ブロードキャスティング株式会社などが挙げられます。

業績

各指標の増減について

売上高は9.2％増加し、85,428百万円となりました。営業利益も前年の損失から3,584百万円の黒字に転換しました。経常利益は110.8％増の2,866百万円となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比で45.0％減少しました。これは、特別利益の計上が減少したためです。

リスクについて

主なリスクには、感染症の拡大、劇場用映画や演劇の興行成績、知的財産権の侵害、自然災害などが挙げられます。これらのリスクが企業の財政状態や経営成績に重要な影響を与える可能性があります。

まとめ

当企業の今年度の業績は売上高や営業利益、経常利益の面では好調でしたが、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。全体として業績は持ち直しており、来年度以降の更なる成長が期待されます。引き続き、各事業の効率化とリスク管理に注力していく必要があります。