2024-05-24有価証券報告書　　株式会社　放電精密加工研究所

企業概要

当社グループは、金型および機械部品等の受託製造並びに販売を行っており、主な事業領域は放電加工・表面処理、金型、機械装置等で構成されています。

各事業の内容と状況

放電加工とは、電気エネルギーを加えて発生する火花エネルギーによって超硬材や難削材でも加工できる技術です。当社の放電加工は、多様なニーズに対応しております。また、表面処理では、エンジン部品に耐熱・耐食コーティングを施しています。

従業員について

セグメント	従業員数(名)	臨時雇用者数(名)
放電加工・表面処理	259	59
金型	309	39
機械装置等	49	20
全社(共通)	32	6
合計	649	124

平均年齢: 40.9歳、平均勤続年数: 12.5年、平均年間給与: 5,712,718円

関連企業

• 三菱重工業株式会社
• KYODO DIE-WORKS (THAILAND) CO., LTD.

業績

項目	2020年2月	2021年2月	2022年2月	2023年2月	2024年2月
売上高 (千円)	11,127,317	10,927,139	12,976,641	11,679,814	12,160,519
経常利益 (千円)	▲186,827	▲582,216	607,196	▲322,298	169,955
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円)	▲189,702	▲2,836,390	1,413,327	▲1,288,051	231,879

各指標の増減について

親会社株主に帰属する当期純利益の大幅な増減は、固定資産の売却益や法人税等調整額の計上によるものです。

リスクについて

特定顧客への依存度

当社は主要得意先4社（例：三菱重工業グループ、LIXILグループ、日本碍子グループ、川崎重工業グループ）に対して高い依存度があります。これらの顧客の受注・生産動向が変動した場合、業績に大きな影響を与える可能性があります。

製品の欠陥

製造物責任賠償による損失リスクを持っています。このため、品質管理を徹底し、製品の欠陥を未然に防ぐ体制を強化しています。

まとめ

当連結会計年度における当社グループの業績は回復基調にありましたが、特定顧客への依存や自然災害等のリスクが存在します。今後の展望としては、国内外での需要増に対応し、安定した財務基盤の確立とリスク管理の強化が求められます。アナリストとしての見解としては、中期的には成長が期待できるものの、リスク管理の強化が必須とされる企業です。