| 企業名 | 東海カーボン株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.tokaicarbon.co.jp/ |
| 業種 | ガラス・土石製品 |
| 決算日 | 12月31日 |
| 資本金（百万円） | 20436.0 |
| 所在地 | 港区北青山一丁目２番３号 |
企業概要
この章では、企業の基本情報とその事業運営の概要について説明します。この企業は、黒鉛電極やカーボンブラックなどのカーボン製品を主要な事業とし、国内外に多数の子会社を持つグローバル企業です。
各事業の内容と状況
企業は、以下のような事業を展開しています:
- 黒鉛電極事業: 主に電気製鋼炉用の黒鉛電極を扱います。国内外で事業を展開し、北米や欧州に拠点があります。
- カーボンブラック事業: ゴム製品用や顔料用のカーボンブラックを製造しています。
- ファインカーボン事業: 半導体向けなど高機能炭素製品を提供し、市場のニーズに応えています。
- スメルティング＆ライニング事業: アルミ電解用の製品を取り扱っており、主に新興国向けに出荷が増加しています。
- 工業炉及び関連製品事業: 工業用電気炉などを製造し、エネルギー関連業界に提供しています。
- その他事業: 二輪車向け摩擦材やリチウムイオン電池用負極材などを扱います。
現状では、主にカーボンブラック事業が売上を牽引しています。一方で、黒鉛電極事業やファインカーボン事業は市場の変動により厳しい状況が続いています。
従業員について
| 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|
| 779名 | 42.5歳 | 15.6年 | 7,936,589円 |
連結会社の従業員数合計は4,427名で、その中には臨時従業員も含まれています。セグメントごとの従業員数も多岐にわたっており、グローバルに展開している企業ならではの多様性が見られます。
関連企業
この企業は、国内外に30の子会社と1つの関連会社を持ち、以下の主要会社が含まれます:
- 東海運輸株式会社
- 東海ファインカーボン株式会社
- TOKAI CARBON GE HOLDING LLC（米国）
- Tokai Carbon Europe Limited（英国）
- Cancarb Limited（カナダ）
業績
この企業の過去5年間の業績は以下の通りです。
| 項目 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 前期比 (%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円) | 262,028 | 201,542 | 258,874 | 340,371 | 363,946 | +6.9 |
| 経常利益 (百万円) | 52,986 | 6,262 | 24,770 | 42,521 | 41,607 | -2.2 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 31,994 | 1,019 | 16,105 | 22,418 | 25,468 | +13.6 |
| 包括利益 (百万円) | 33,484 | 743 | 39,006 | 56,689 | 67,435 | +19.0 |
各指標の増減について
売上高は前期比6.9%増加し、3,639億4千6百万円となりました。一方、経常利益は前期比2.2%減少し41,607百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は前期比13.6%増加し25,468百万円となっており、特にカーボンブラック事業の増収が企業全体の業績を引き上げました。
リスクについて
主に以下のリスクがあります:
- 自然災害や感染症による事業継続のリスク
- 内外経済の変動や為替リスク
- 競合他社との激しい競争、特定業界への依存などによるリスク
- 法令・規制の変更、知的財産権の侵害リスク
これらのリスクは、リスク管理体制や事業継続計画(BCP)を通じて対応されていますが、依然として企業の業績に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
この企業の現状を見ると、カーボンブラック事業が好調であり、全体的な業績は堅調に推移しています。ただし、黒鉛電極事業には厳しい市場環境が続いているため、今後の成長にはさらなる市場回復や事業ポートフォリオの最適化が必要です。
リスク管理体制も整っており、企業としての財務基盤は強固と評価できますが、競争環境の変動やグローバルな経済動向には引き続き留意が必要です。
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