2024-03-27有価証券報告書　　スターツ出版株式会社

企業概要

当社は、93社もの企業グループに属しており、親会社はスターツコーポレーション株式会社です。
出版やインターネット事業を主に行っており、関連企業としてはスターツCAM株式会社（建設業）やスターツピタットハウス株式会社（不動産仲介業）など、多岐にわたる事業を展開しています。

各事業の内容と状況

当社は大きく2つの事業セグメントに分かれています。

書籍コンテンツ事業

「野いちご」、「Berry’s Cafe」、「ノベマ！」といった小説投稿サイトの運営と、「ケータイ小説文庫」や「ベリーズ文庫」などの書籍・コミックの発行を行っています。
2023年度の売上比率は61.5%と、全体の過半を占める重要な事業です。

メディアソリューション事業

女性向けライフスタイル誌「オズマガジン」や予約送客サービス「オズモール」を中心に、広告掲載やインターネットサイトの企画運営を行っています。
2023年度の売上比率は38.5%です。

従業員について

セグメントの名称	従業員数（人）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	平均年間給与（円）
全社	236（21）	35.2	9.3	6,096,664円

関連企業

名称	住所	資本金 (百万円)	主要な事業内容	議決権の所有割合	関係内容
スターツコーポレーション㈱	東京都中央区	11,039	持株会社	70.6%	役員の兼任2名、製品等の販売先、広告宣伝
スターツアメニティー㈱	東京都江戸川区	350	不動産の賃貸及び管理業	22.0%	製品等の販売先、役員の兼任1名

業績

指標	2023年度	前期比(%)
売上高	83億41百万円	+18.8%
営業利益	22億73百万円	+43.3%
経常利益	23億67百万円	+39.3%
当期純利益	17億77百万円	+52.3%

各指標の増減について

売上高は書籍やコミックの発刊点数増加、 SNSを活用した販促施策などが奏功しました。営業利益は広告宣伝費や人員増加による労務費増加があったものの、売上増加によりカバーしました。

リスクについて

当社の特有のリスクについては以下のようなものがあります。

1. 出版に関する事業について

出版業界の委託販売制度と再販価格維持制度については、特に注意が必要です。これらの制度の変更や廃止は、業績に大きな影響を与える可能性があります。

2. インターネットに関する事業について

インターネット関連の法的規制や競争の激化、システムトラブルなどは、当社の業績に重大な影響を与えるリスクです。

3. 個人情報の管理について

個人情報の漏洩は、顧客の信頼を失うだけでなく、金銭的損失も大きなリスクとなります。
当社はセキュリティ強化や社員教育を通じて、このリスクを最小限に抑える努力をしています。

まとめ

書籍コンテンツ事業とメディアソリューション事業は共に健全な成長を見せています。特に書籍コンテンツ事業が全体の成長に大きく寄与しており、その傾向は今後も続く見通しです。
リスク管理においては、現行の制度や市場の動向を注視しながら適切な対応を続けており、概ね好調だと言えるでしょう。