2024-03-26有価証券報告書　　ａｒｔｉｅｎｃｅ株式会社

企業概要

当企業グループは、主に色材・機能材、ポリマー・塗加工、パッケージ、印刷・情報の４つの分野で事業を展開しており、国内外に多数の子会社や関連会社を擁しています。

各事業の内容と状況

• 色材・機能材関連事業: 有機顔料、加工顔料、インクジェット材料、リチウムイオン電池材料などを取り扱う事業です。中国や台湾でのシェアを拡大し、業績は堅調に推移しています。
• ポリマー・塗加工関連事業: 缶用塗料、接着剤、メディカル製品などを扱い、特に粘接着剤が好調です。
• パッケージ関連事業: グラビアインキ、フレキソインキ、シリンダー製版などの製品を提供し、環境対応製品の市場評価が高まっています。
• 印刷・情報関連事業: オフセットインキ、印刷機器等を扱い、紙器パッケージ市場でのシフトが進んでいます。

従業員について

セグメントの名称	従業員数(人)
色材・機能材関連事業	2040
ポリマー・塗加工関連事業	1498
パッケージ関連事業	1790
印刷・情報関連事業	1931
報告セグメント計	7259
その他	189
全社(共通)	388
合計	7836

関連企業

主要な関連企業には、トーヨーカラー株式会社、東洋インキ株式会社、トーヨーケム株式会社などが含まれます。さらに海外には、Toyo Ink Compounds Vietnam、珠海東洋色材、Toyo Ink Europeなど多数の拠点があります。

業績

期	売上高 (百万円)	営業利益 (百万円)	経常利益 (百万円)	親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)
2023年12月期	322,122	13,372 （+94.8%）	12,880 （+62.9%）	9,737 （+4.6%）
2022年12月期	315,927	6,865	7,906	9,308

各指標の増減について

2023年12月期の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に増加した要因には、中国やインド、米国市場での事業拡大、製品価格の改定、効率化によるコストダウンなどが挙げられます。

リスクについて

以下のリスクが当企業グループにとって重要です。

• 原材料の価格変動: 石油化学製品の価格変動が業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
• 環境規制: 環境に関する規制の強化が事業運営に影響を与えるリスク。
• 国際的な政治・経済リスク: 海外市場での政治的不安定性や経済不況が業績に影響を与える可能性があります。

まとめ

全体的に当企業グループは健全な業績を維持しています。特に環境対応製品の開発や海外市場での事業拡大を通じて、今後の成長が期待されます。一方で、原材料の価格変動や国際リスクに対する対応が求められます。

アナリストとしての評価は、現状および見通しを考慮すると「好調」であり、今後も持続的な成長が期待されると見ています。