企業名	株式会社ホテル、ニューグランド
URL	https://www.hotel-newgrand.co.jp/
業種	サービス業
決算日	11月30日
資本金（百万円）	2011.0
所在地	横浜市中区山下町１０番地

有価証券報告書を読み解く：ホテルニューグランドの事例解析

By: プロ金融アナリスト

企業概要

ホテルニューグランドは、横浜市に位置する伝統あるホテルで、ホテル運営と不動産賃貸業を主たる事業としています。具体的には、宿泊施設、婚礼や宴会を行う料飲施設、および横浜のデパート内にあるレストラン事業を展開しています。

各事業の内容と状況

ホテル事業

ホテルニューグランドでは、宿泊施設、婚礼や宴会を行う料飲施設、さらに高島屋横浜店およびそごう横浜店内にてレストランを運営しています。ホテル業界は現在、旅行需要の回復を受けて好業績が期待されていますが、人手不足や経済の不確実性が課題となっています。

不動産賃貸事業

オフィスビルなどの賃貸管理業務を主に行っています。こちらの事業は、安定的な収入源となる一方で、大きな成長が見込める分野ではありません。

従業員について

2023年11月30日時点での従業員状況は以下のとおりです。

区分	従業員数（名）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	平均年間給与（千円）
本体	208	36.1	13.5	4,282
その他	（96）	ｰ	ｰ	ｰ

セグメント別の従業員数

セグメント名	従業員数（名）
ホテル事業	189
不動産賃貸事業	0
全社（共通）	19
合計	208

関連企業

現時点で関係会社はありません。

業績

下記は2022年度と2023年度の業績比較です。

セグメント名	前年度（千円）	当年度（千円）	増減率 (%)
ホテル事業	4,234,272	5,325,183	25.8%
不動産賃貸事業	47,687	47,416	-0.6%
合計	4,281,960	5,372,600	25.5%

各指標の増減について

• 売上高: ホテル事業の売上高が大幅に増加しています。これは旅行需要の回復によるものです。
• 営業利益: ホテル事業の営業利益は改善し、前年の損失から利益に転じました。
• 経常利益: 資材高騰の影響があったものの、価格転嫁や付加価値向上により利益が増加しました。

リスクについて

投資家が注目すべきリスクは以下の通りです。
1. 自然災害や感染症の発生: 大規模な自然災害や新型インフルエンザといった感染症の発生は、建物や設備に損害を与える可能性があります。
2. 食の安全に関わる問題: ノロウイルスなどの食中毒リスクがあります。
3. 個人情報の漏洩: 顧客の個人情報管理が不十分な場合、信用損失や損害賠償のリスクがあります。

まとめ

ホテルニューグランドは、旅行需要の回復による増収増益を実現しており、特にホテル事業部門の業績が堅調です。一方で、人手不足や経済情勢の不確実性が課題として残ります。企業としては、人的資本の強化やSDGsへの取り組みを推進し、持続可能な成長を目指しています。投資家として注目すべきポイントは、自然災害や感染症リスクにどう対応するか、また食の安全への取り組みです。

ホテルニューグランドの業績は好調であり、特にホテル事業の成長が期待できます。リスク管理と持続可能な成長戦略をうまく展開できれば、引き続き高い業績が期待できるでしょう。

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